県警が東日本大震災で犠牲になった山田町の女性の遺体を別の遺族に引き渡していたことが3日、関係者への取材で分かった。震災に関する遺体の取り違えはこれまで本県で9件判明しており、災害時にいかに的確に身元確認を進めるか課題が改めて浮き彫りになった。

 県警などの関係者によると、2011年3月の震災発生直後、釜石市に住む80代の母親を捜していた息子が、外見の特徴などから一致するとみられた女性の遺体を引き取った。DNA鑑定は行っていない。

 その後、母親の名字が記された服を着ていた女性が身元不明者の中にいることを知り、昨年に県警へ相談。DNA鑑定の結果、身元不明者は母親と確認された。

 当初引き渡しを受けていた遺体は山田町の女性と判明し、県警はそれぞれの遺族に遺骨を引き渡す準備を進めている。