ドイツ連邦議会のステファン・カウフマン議員は30日来県し、国際リニアコライダー(ILC)の建設候補地とされる一関市大東町を視察した。達増知事や勝部修市長らと意見交換も行った。

 大原地区の田園地帯から北上山地(北上高地)を望み、県の大平尚企画理事から地下トンネルの整備計画など説明を聞いた。大原市民センターでは地質調査で採取した花こう岩のサンプルを見た。

 達増知事との意見交換は非公開で行い、出席者によると、本県側は受け入れ準備状況などを説明。ILCの欧州側の調整役を担うカウフマン氏は「ILCの実現に向け、われわれも協力していく」と応じた。

 来県にはドイツ電子シンクロトロン(DESY)のヨアヒム・ムニック所長、フランスのサクレー研究所(Saclay)のマキシム・ティトフ氏も同行した。

 視察後、カウフマン氏は「ILC誘致を実現したいという県民の強い思いを感じた。年内に日本政府が誘致の決断をすると期待している」と強調した。