国産漆の生産量日本一を誇る二戸市は、浄法寺漆の需給安定化などを目指し、供給者側と受給者側の計4団体と連携協定を締結する。国宝や重要文化財の修復で需要が高まる中、生産や供給体制をはじめ、さまざまな課題などについて話し合う場を設け、浄法寺漆の振興に協力して取り組む。協定締結式は4日、市役所で行われる。

 協定を結ぶのは市と、同市の県浄法寺漆生産組合(泉山義夫組合長)と日本うるし掻(か)き技術保存会(工藤竹夫会長)、栃木県日光市の日光社寺文化財保存会(小暮道樹(どうじゅ)理事長)、京都市の社寺建造物美術保存技術協会(デービッド・アトキンソン代表理事)。協定は5年間。

 会議は基本的に年2回、二戸市で開催。漆掻き職人で構成する同組合や、漆掻きの研修を行う日本うるし掻き技術保存会という供給者側と、日光寺社の保存修理を行う日光寺社文化財保存会、建造物装飾に携わる技術者の集まりである同協会という受給者側が、互いの情報や意見を交換する。市漆産業課が事務局を務める。