一関市室根町で3年ぶりに行った室根神社大祭は最終日の28日、クライマックスとして、みこしが先着を争う国重要無形民俗文化財「マツリバ行事」を繰り広げた。雲一つない秋空の下、町内は華やかな雰囲気と男衆の気勢に包まれ、勧請(分霊)1300年の節目の大祭は幕を閉じた。

 本宮、新宮の2基のみこしは午前4時ごろ、室根山(895メートル)8合目の室根神社を出発。暗闇に太鼓や笛が鳴り響く中、みこしを担いだ白装束の陸尺(ろくしゃく)たちが気勢を上げ、急斜面の参道を下った。道中で神事を行いながら、約10キロ先の同町中心部にあるマツリバを目指した。

 2基は激しくもみ合いながら、約4時間かけ同8時ごろ到着。高さ約7メートルの仮宮を目指した。先着争いを仕切り直す場面もあったが、3度目で同時にみこしを安置。詰め掛けた観衆から大歓声と拍手が起きた。