奥州市前沢の大型紙芝居を創る会「若葉会」(高橋ハマ代表、8人)は、地域に伝わる昔話を基にした紙芝居を制作している。今年は同市出身の映像作家・版画家、故森田純さん(1931~2005年)の作品を10年ぶりに題材とし、年内の完成を目指す。郷土出身者の功績や思いが地域に広く伝わることを願う。

 森田さんの作品を題材にするのは08年の「飛ばない飛行場」以来。今年は森田さんが1982~86年に本紙で連載した「岩手むかしばなし散歩」の「娘の面コ」が原作。主人公の娘は奉公に出され、両親に似た面コを大事にするが、いたずらで鬼の面コと取り換えられてしまう。

 紙芝居は縦55センチ、横80センチの大きさで全13枚。内容を紙芝居用にリライト。題名も「鬼の面こ」として、9月中旬から前沢地区センターで作業を進めている。11月末で仕上げ、台本を読んだ音声を録音したテープも制作。完成品はテープ付きで市に寄贈し、前沢図書館から市民に貸し出す。