縦に突破する宮古(白えんじ)のFW。バックスと一体の攻撃で20年ぶりの王座奪回を目指す=13日、黒沢尻北戦

 ラグビーの第98回全国高校大会県大会は28日、盛岡市永井のいわぎんスタジアムで決勝が行われ、黒沢尻工と宮古が激突する。2シーズン県内負けなしの東北王者、黒沢尻工が4連覇で全国大会出場を30度の大台に乗せるか、4年ぶりに決勝の舞台に歩を進めた「沿岸の雄」宮古が20年ぶりに優勝旗を奪還するか。「花園切符」を懸けた大一番は午後2時5分キックオフ。入場料500円(高校生以下無料)。

 新チームとなって2度の直接対決は昨秋の県新人が74-0、今春の県高総体は94-0。いずれも圧勝した黒沢尻工の優位は動かない。

敵陣深く攻め込む黒沢尻工(赤黒)のバックス。FWも力強さを増し、4連覇に向かう=13日、盛岡工戦

 国体の本県メンバー23人のうち14人を占め、FW、バックスとも戦力は充実している。FW第1列の体重で上回る盛岡工が相手でもスクラムで押し負けず、セットプレーも強い。伊藤卓監督がポイントに挙げる接点を制すれば、一方的な展開も考えられる。

 宮古は生命線の前に出るタックルで食い下がり、3トライ以内の勝負に持ち込みたい。2人がかりで1人を止めるなど1、2次攻撃でゲインラインを突破させないことが肝心だ。開始15分を持ちこたえれば、焦りを誘うことができる。

 準決勝で効果的だったFW陣のピックアンドゴーも黒沢尻工相手では前進が難しいだろう。むしろ、バックスに球を供給して外のスペースを生かした走力勝負に持ち込みたい。FW第3列が集散の速さで上回れるようなら、勝機も生まれる。