議員辞職に伴う雫石町議補選(欠員1)は2新人が出馬しているが、告示から3日たった25日現在、両氏は街頭演説を行わず、有権者の判断材料は選挙公報やポスターなどに限られている。28日の投開票日が迫る中、町内に「顔の見えない」選挙運動への戸惑いが広がっている。

 町議補選には届け出順に、同町繋の農業細川祐弘氏(62)と、同町長山の自営業宮嶋浩二氏(57)が立候補。両氏は選挙カーを使用せず、自転車で町内を回り活動している。

 細川氏は選挙公報などへの顔写真や経歴の掲載を拒否。ポスターにも顔写真はなく、新渡戸稲造の言葉や町政課題への対応策などを記した。「当選が目的ではない。町民にはポスターの内容を理解してもらい支持する町議に伝えてもらえればそれでいい」と話す。

 宮嶋氏は「自身の公約に、議会改革として『お金のかからない選挙の実践』を掲げている以上、やらなければならない」と、シンプルなポスターを自作。「粗い画質になりそうだし、選挙公報には載っているから」と、ポスターに顔写真を入れなかった。

 しかし、50代の女性有権者は「どちらかに入れなければならないが、決め手がない」と悩み、80代の男性有権者は「やる気を感じない。選挙をする意味があるのか」と戸惑う。