東日本大震災で被災した釜石市鵜住居(うのすまい)町の鵜住居観音堂の本尊十一面観音立像(りゅうぞう)=県指定文化財=の33年ぶりの開帳は25、26の両日、地区内の別当小山士(つかさ)さん(75)宅で行われている。地域住民らは震災後、土砂の中から発見、修復された「復興のシンボル」を静かに見つめ、地域の安寧を祈っている。

 25日は開帳法要を営み、地域住民や関係者ら約40人が参加。毛越寺(平泉町)の藤里明久(みょうきゅう)貫主の読経後、観音像が公開され、参加者が焼香した。藤里貫主は「全ての人々を救うという願いを持っており、開帳は意義深い」と述べた。

 観音像は背面に約500年前の「永正7年」(1510年)と墨書きされ、釜石・上閉伊地区で最古の年号を持つ中世仏像。高台にある鵜住神社の下の観音堂脇の宝物庫に保管され、観音堂別当小山家が33年に1度のご開帳を繰り返しながら守ってきた。

 開帳は正午~午後5時。午前11時から法要を営む。問い合わせは小山さん(0193・28・3244)へ。