ロンドン、リオのパラリンピックで金メダルを獲得した義足のアスリート、ハインリッヒ・ポポフさん(35)=ドイツ=は24日、雫石町上曽根田の町中央公民館で講演した。同町や山田町の児童生徒ら約700人が聴講し、夢の実現に向けて自分を肯定的に捉えることの大切さやスポーツの素晴らしさを学んだ。

 2020年東京五輪・パラリンピックの復興「ありがとう」ホストタウンの雫石町が、長年交流があるドイツの選手の応援や町民との交流を通じ、大会の機運醸成を図る事業の一環。町教委が主催し、町内全5小学校の5、6年生や雫石中の全校生徒、雫石高、山田高の生徒を招待した。

 ポポフさんは「立ち止まらない勇気の大切さ」と題して講演。9歳で骨肉腫を患い、左脚を切断したが、13歳で陸上競技を始め、パラ五輪には04年のアテネ大会から4大会連続で出場した。陸上との出合いについて「スポーツは何よりの薬。違いや差別をつくらない」と語り、「自分を肯定的に捉え、個性や得意分野を誇りに思うことが大切だ」と訴え掛けた。

 雫石町は4月に同ホストタウンとなった。東日本大震災後山田町の被災者を受け入れ、ドイツからの義援金を同町に贈った縁で、今後も2町が連携して五輪の機運醸成を図っていく。