肩が凝るというので、体重計に載せてみた。日によって違うが5キロ近い。教科書類を入れた小学校低学年のランドセル。体重の約5分の1を背負う通学は、大人に置き換えてもなかなかだ

▼子どものランドセルが重いとの声を踏まえ、文部科学省は全国の都道府県教育委員会を通じて適切な工夫を求める通知を出した。予習・復習で使わない教科書や学用品を学校に置く「置き勉」などが想定される

▼これは持ち物の確認が楽になる。ものぐさな親心を一瞬、見透かされたような気がするが、音楽の教科書を開いて楽しげに読んでいる様子を見ると、家庭での学びはドリルやプリントだけではない気もしてくる

▼夏休みなど長期休みの前後は道具の持ち運びが多い。数日に分けたり、鉢植えなどかさばる荷物は保護者対応も勧められる。見かねてスキー用具を抱えた家人が凍結路で滑り、骨折した苦い思い出もよみがえる

▼1年生の春のある日、子どもは空のランドセルで登校した。入れ忘れだが「軽くて走るのが楽だった」と言うので笑うしかなかった。さすがに、それ以降はない。今では「重くて大変なんだよ」と嘆いてみせる

▼発達状況や通学負担で一人一人が感じる重さは違う。しかし健康や安全を考えたとき、一考の余地はありそう。学校も子どもも重荷とならない策があれば共有したい。