秋の夕暮れ時は、夏場とは異なる太陽光の加減で遠近感が狂いがち。その時間帯に重大な交通事故が多発する遠因の一つとされる。県警が、薄暮時の取り締まりを強化するのももっともだ

▼「レーダーパトいるいる作戦」と銘打って幹線道の目立つ場所にパトカーを待機させ、運転者や歩行者に注意を促す。あえて「見せる」のがミソだろう。その存在が社会正義を体現するからこそ、効果も上がる

▼その実、パトカーも時に過ちを犯す。駐車違反や通行禁止区域への乗り入れで反則切符を切られた例もあるし、速度超過で書類送検された覆面パトカーもある。県内では、免許失効中に乗務していた例もあった

▼いずれも過去の本紙報道だ。日々の業務の全体から見れば極めてまれな事案が、その軽重によらず全国的に報じられるのは、それ自体が警察活動への信頼や期待感の証し。扱われなくなったら、その方が物騒だ

▼霞が関を揺るがす障害者雇用水増しは、1976年の雇用義務化当初から行われていたという。根底には「お役所が不正をするはずがない」との過信やなれあい。この状態で民間を指導していたとは、あきれる

▼今日から臨時国会。新閣僚に持ち上がる「政治とカネ」問題に官邸筋は「大ごとではない」とうそぶく。「政治家が不正をしないはずがない」とでもいうのだろうか。