「入浴お断り」か「文化的理由なら可」か-。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開催地で、多くの外国人客が訪れると予想される釜石市では、大浴場のある旅館やホテルが、タトゥー(入れ墨)への対応に頭を悩ませている。タトゥーは日本では忌避感が強いが、海外では文化に根差している場合もあるためだ。

 「文化や宗教的理由なら大浴場を利用してもらえるようにしたい」。市内ホテルの支配人は寛容な姿勢だ。W杯が始まれば、大浴場の前に掲げている「入れ墨お断り」の案内板を外す予定だという。「案内板はあくまでも、反社会的勢力関係者の利用を防ぐためのものだ」と話す。

 一方で、別のホテルの支配人は「他の客の目がある以上『タトゥーがあっても入浴OK』とはできないのではないか」と慎重だ。

 対応を決めかねている施設も多く、「これまで外国人客の宿泊はあまりなく不安だ」「市のW杯推進本部に指針を示してほしい」との声も上がる。推進本部は「まずは施設側の現状を把握して、対応の必要があれば検討する」としている。