県は23日の栗駒山火山防災協議会(会長・達増知事)の幹事会で、年度内に策定する栗駒山(1626メートル)の火山避難計画の素案を示した。気象庁の噴火警戒レベル(5段階)に沿った避難の基本的な方針も盛り込んだ。

 素案はレベル2で水蒸気噴火、レベル3以上ではマグマ噴火を想定。マグマ噴火の被害範囲は過去1万年で最大規模の噴出量500万立方メートル(東京ドーム4杯分)で試算した。

 本県側ではレベル2以上で登山道の立ち入りが規制される。通常はレベル4以上で避難準備となるが、一関市の須川温泉周辺は火口に近い特定地域としてレベル2で避難準備を促す。

 冬期間は火砕流が雪を解かす「融雪型火山泥流」によって、大量の水と土砂が川を下る。本県側の同泥流による避難対象は一関市厳美町の山口地区や滝ノ上地区など9地区。レベル4以上で避難勧告などを出すこととし、対象人口については調査を進めている。

 計画は年度内に完成させ、2019年度以降にマップ作製や住民周知を行う。県総合防災室の佐々木隆室長は「現時点で栗駒山は噴火の兆候が見られないが、有事の際は迅速に避難できるよう議論を深めたい」と語る。