盛岡市上ノ橋町の盛岡二高(菅原尚志校長、生徒593人)の1年生205人は22日、本社記者の出前授業を受講した。復興教育の一環で、陸前高田市での被災地学習を前に生徒は東日本大震災の被害と復興への理解を深めた。

 報道部の金野訓子記者(33)が訪問し「忘れない~震災報道の現場から」と題し講演。2016年から公開しているデジタルアーカイブ「犠牲者の行動記録」で犠牲者の避難行動を説明し、復興状況や被災地の課題を解説した。金野記者は「震災の教訓を自分のこととして捉え、自分の地域で災害が発生した際、何ができるかを常に考えてほしい」と強調した。

 高橋結衣さんは「忘れてはいけない出来事であることを実感した。被災地の人々の心情に近づく学習にしたい」と被災地学習への意識を高めた。

 県の「いわての復興教育スクール(内陸)」に指定され、30日に陸前高田市を訪れる同校は、堤防や旧気仙中、慰霊碑の見学を前に記者の出前授業を計画した。

 復興教育担当の佐藤こずえ教諭(46)は「生徒は当時、まだ幼く記憶は薄い。行動記録や当時の取材の話は、県民として震災を考える学習を深める」と狙いを語り、生徒を見守った。