東日本大震災の復興工事など県発注工事3件を受注していた総合建設業エム・テック(さいたま市、向山照愛社長)は民事再生を断念し、破産手続きに移行した。同社が県に工事の契約解除を通知した中には、未着手の大船渡市の水門工事も含まれる。再発注が必要となるため工期はずれ込む見通しで、住民からは不満の声が上がる。

 東京商工リサーチによると、エム・テックは再建を図るため受けるとしていたスポンサーからの支援が困難となり、22日、東京地裁から再生手続き廃止決定を受けた。経営の見通しが立たなかったためとみられる。負債総額は253億4933万円。同地裁から5日に再生手続き開始決定を受けていた。

 県によると、同社は21日夜、県に文書で受注していた県発注工事の解除を通知した。大船渡市大船渡町茶屋前地区の大船渡港の自動開閉型水門設置工事(契約額6億2640万円、工期2017年12月~19年12月)は、土質調査段階で本体は未着工。契約解除で再発注が必要となり、完成が遅れる可能性がある。