秋真っ盛りの県内で、キノコが店頭をにぎわしている。今年は夏の気温と雨量がキノコ発生に適した条件となり、全般に豊作傾向。マツタケの収量も不作だった昨年を上回っている。このまま好天が続けばキノコ全般の収穫シーズンは昨年よりも長くなるとみられ、消費者が旬の味を楽しむ機会も増えそうだ。

 久慈市中町の道の駅くじでは14日、ホンシメジなどの「天然もの」が夕方には売り切れた。洋野町大野の農業間沢智子(けいこ)さん(58)は「今年のキノコは一度にたくさん採れるというより、少量ずつ長い期間採れていると聞く。値段も例年通りで、おいしい」と実りの秋を堪能する。

 盛岡市大通の吉田青果店(吉田一貴代表)ではコウタケ、ナラタケ、ホンシメジなどが店頭に並ぶ。今年は比較的早い時期に終わるキノコがシーズン終盤の現在でも出回り、ムキタケ、ギンタケは今後ピークを迎える見込みという。

 「気温が急激に下がったりしなければ、シーズンは長くなるだろう」と吉田代表(25)は推測し、「今年のキノコは種類に偏りがなくバランス良く採れている。終盤に向けて食べ納めしてほしい」と勧める。