野田村野田の岩岡良太郎さん(92)は、ホタテの貝殻に自ら詠んだ短歌をしたためた「短歌ホタテ」25点を作製した。村特産の「荒海ホタテ」の貝殻を有効活用できないかと思いついた。学校の授業で「貝殻工作」を取り入れた古里学習や村の観光地に飾るなど野田のPRを提案。「貝殻にもう一度命を吹き込む」と創作意欲を燃やしている。

 「野田名産 荒海ホタテの 貝殻に 生命(いのち)再生 息吹きの短歌」。岩岡さんはこうした歌を筆やペンで貝殻に書き丁寧に磨き上げた。ドリルで開けた穴にひもを通してつるし飾りにできるようにしたり、扇形に切り取った。

 歌は「人生きる 命の塩を運びたる 牛方像建つ 道の駅野田」と古里を思い詠んだものなどさまざま。絵馬に見立て「必勝」「合格」などと記した作品もある。

 岩岡さんは雅号「野雲(やうん)」を名乗りこれまでに歌集3冊を出版した。約70年の創作人生で「1万首は詠んだ」といい、貝殻に書いたのはごく一部。8日で92歳となり、作品の一部は7日に祝福に訪れた親類へ寄贈した。