第8回いっしょに読もう!新聞コンクール(日本新聞協会主催)で本県から全国優秀賞、奨励賞に輝いた児童・生徒4人の作品を紹介する。同コンクールは子どもたちが家族や友人らと一緒に新聞記事を読み、感想・意見などを書いて応募。47都道府県から計4万7699編が寄せられ、小・中・高校部門の最優秀賞各1編と優秀賞各10編、奨励賞120編などが選ばれた。

①この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください。(150字~200字以内)

②家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください。(150字以内)

③話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください。(300字~400字以内)

優秀賞 不来方高2年 菊地 彩花(さやか)さん

 ▽選んだ記事=「認知症介護明るく」岩手日報2017年8月4日付

 ▽意見を聞いた人=祖母

 ▽記事の概要=認知症の義父の介護とみとりの体験を盛り込んだ女性講談師による自作の講談が話題だ。高座や日常を追ったドキュメンタリー映画は各地で上映され、ユーモアあふれるパワフルな姿が見る人を励ましている。

 ①私がこの記事を選んだ理由は、介護について知りたいと思っていたからです。私の祖父は障害者です。祖父のことを介護しているのは家族で主に祖母がしています。普段、祖母は介護について愚痴を言うことが滅多にありません。ですが、心のどこかでは疲れを感じているのではないかと思いました。この記事を読んで少しでも気持ちが楽になってくれればいいなと思い、この記事を選びました。

 ②祖母は祖父が倒れるまで介護の経験がなく、実際に介護をする生活がどれ程大変かわかったと言っています。正直、イライラすることもたくさんあると言っています。けれど祖父との悔いのない生活をしたいと思って生活しているので、この記事を読んで心にしみたし明るく共に生活していきたいと思ったと言っていました。

 ③この記事を読んでよかったなと思いました。祖父の介護を祖母が少しでも楽になればと思い、祖母から意見をもらいました。祖母自身、祖父と過ごす時間を大切にし、楽しみたいと思っていることがわかったし、この記事の中にあったように介護を悲観的にとらえず、楽観的に考える方向に変換するということが介護する側、される側にとってもよい事だということを知りました。ニュースで見る介護の印象は大変でとっかかりにくく見えるし、高齢化のスピードは速くなる一方で暗いイメージが私の中にありました。たぶん私だけでなく日本中のたくさんの人が感じていることだと思います。介護によるストレスで心身をこわしてしまう人をこれ以上増やさない為にも、介護する人達の介護に対する考えを少し変えていってもらいたいと思います。

奨励賞 滝沢・柳沢小6年 高橋 悠雅(はるが)君

 ▽選んだ記事=「友の命奪った空襲なぜ」岩手日報2017年8月14日付

 ▽意見を聞いた人 祖母

 ▽記事の概要=終戦前日、配属されていた陸軍の武器製造工場に米軍の爆弾が雨のように降り注いだ。90歳の男性は友人を失い、自らも被災。「まさに地獄だった。もう二度と戦争を起こしてはいけない」と誓う。

 ①祖母が戦争の時の暮らしを話してくれました。だから、もっと戦争のことについて知りたいと思いこの記事を選びました。ぼくは戦争のことについて、よく知りません。だからこの記事をみてショックでした。ぼくぐらいの年代の人がこんなにも辛い経験をして生きていたんだと思うと胸がいたくなりました。それと同時になんでこんなにも人が苦しまなきゃいけないんだといかりもこみ上げてきました。

 ②祖母は「北さんのように、私も大切な兄をなくしたよ。兄はフィリピンのミンダナオ島という島で戦死したと市の人が兄のかみの毛数本を小さい箱に入れて家に報告しにきたよ。その時は、家族みんながひざをついて泣きくずれていたよ。もう二度と私のような人を、出してほしくない。」と言っていました。

 ③祖母から戦争の話をきいてびっくりしました。祖母の兄が戦争で戦死したのを初めて聞いたからです。いつも明るい祖母が声をひそめて、悲しそうな様子ではなしていました。ぼくにも兄がいます。兄はぼくといっしょに野球をしてくれたりして、明るくてやさしい自慢の兄です。そんな身近な存在の兄がもし、戦争で死んでしまったら、ことばに言い表せないほどショックです。だから、戦争で大事な人を失うということは、計りしれないほど辛いことだったと思います。戦争のことについて調べてみました。広島では、たった一発の原子爆弾で、約15万9千人の人が死亡したそうです。数字でかくと簡単だけど、その一つ一つの命は、すごく重いです。戦争は、人々のすべてをうばいました。しかし、辛い経験だからこそ後世に伝えていかないといけません。もうこのようなことを永遠にしてはいけないと心に刻み、戦争反対をうったえ続けていこうと思います。

奨励賞 岩手大付属中2年 橘 晶子さん

 ▽選んだ記事=「あなたの証し 記者殺到、遺族の元へ」岩手日報2017年1月6日付

 ▽意見を聞いた人 友人

 ▽記事の概要=台風10号により高齢者グループホームで9人が犠牲になった岩泉町。氏名などが公表されると、記者たちはそれぞれの遺族の元へ向かった。悲劇を繰り返さないために伝える役割の一方、メディアスクラム(集団的過熱取材)の問題が指摘されている。

 ①大きな災害が起こった際のインタビューは、どうしても遺族に集中してしまうのは、ある意味仕方ありません。ですが、精神的負担を強く与えるのはおかしいと思います。また、メディアの方針や考えに沿うような意見を求めるのもおかしいです。自分が遺族で、取材される立場だったらどう感じるか。その思いやりを持つこと、そして遺族の素直な意見に耳を傾けること、この2つが、メディアには必要だと考えます。

 ②私の友人に意見をきくと、ただでさえ苦しい思い出なのに、それを深く掘り下げられると、親族が亡くなったことよりも傷がつくのではないか、とのことでした。彼女は、取材に行く記者の数が多すぎるのも問題だと思う。メディア同士での情報の共有が必要なのではないか、とも話していました。

 ③私は、事実をきくことと、遺族への思いやりのバランスをとることが大切だと思いました。友人も「あまりにも掘り下げすぎだ」と話していました。また、彼女の意見にあった「メディア同士での情報の共有」も良い案だと思いました。複数のメディアで共有するとなれば、記者は自分たちの考えなしのインタビューをすることになります。記者たちの意見がない、遺族の素直な意見のみを伝えるため、今、何が必要なのかが明確になると思います。また、情報共有により取材に行く人数も減ります。それにより、遺族の精神的負担が軽減されると考えます。今のメディアは視聴率や読者、人気など、ある意味ライバルのようになっている部分があるように私は思います。視聴率や読者数など、目に見えるものを大切にするだけではなく、インタビューされる人の心、という、目に見えないものも大切にしていってほしいと思いました。

奨励賞 大槌高3年 佐藤 楓夏さん

 ▽選んだ記事=「高齢者避難に課題」岩手日報2017年7月16日付

 ▽意見を聞いた人 母

 ▽記事の概要=九州豪雨で裏山の土砂が崩れた福岡県の高齢者福祉施設。想定外の発生で「一歩間違えば、犠牲者が出たかも」と施設関係者は振り返る。高齢者ら災害弱者の対策は、災害リスクの把握や福祉、防災両分野の連携など、多くの課題が浮き彫りになった。

 ①私がこの記事を選んだ理由は、最近、日本ではどこでどのような災害が起きてもおかしくない状態だと感じたからです。また、高齢化が進んでおり、どのように高齢の方を避難させれば良いのか考えたいと思ったからです。この記事を読んで「避難準備」発令が出ても逃げない人が多くいることを知りました。私は、この状況を知り、危機感が足りないと思いました。また、高齢者の避難方法について、福祉が加わり考えるべきだと思います。

 ②母は「これから高齢者が増えていく中で、老人ホームや病院などの各施設で安全対策を行うことが大切だと思う。また、訓練の段階で本番をどれだけ想定して行えるのかも大切だし、高齢者は“逃げろ”と言われて、すぐに逃げることは不可能だから、施設のサポートの状態をしっかりと整えるべき。」と言っていました。

 ③私は、母の意見を聞いて、確かにその通りだと思いました。高齢者は成人の人より足腰が弱かったり、体力がなかったりと、避難をするのは一苦労だと思います。だから、市役所や福祉施設などが老人ホームや病院をサポートしたり、地元の消防団体がそこに加わることが大切だと考えます。地域全体で高齢者をサポートする状況が生まれることで少しだけでも高齢者避難の課題の解決に繋がるのではないかと考えます。

 私は将来、医療系の仕事に就きたいと考えています。だから、この問題は他人事ではないと考えています。将来、病院に就職した際、高齢者をどのように避難させれば良いか、災害にあった後、どのように対処すれば良いのかは避けられない壁だと思います。これから進路を進めていく上で、自分なりにどのように解決していくのか考えていきたいと思います。