新聞をめくると広がる世界。岩手日報の2面は、1面に次ぐ大きなニュースが掲載されています。世界の動きから国内の政治・経済、社会問題まで内容も多彩です。整理部の高橋直人専任部長に、21日付朝刊を中心に岩手日報の2面を解説してもらいます。

(読者センター・赤石真美)

 -岩手日報の2面はどんな位置付けですか。

 「新聞の顔である1面は、ニュースを厳選しています。そこで1面に本記を掲載し、2面に解説やサイド記事を載せて掘り下げるパターンが多いですね。1面級の記事を2面からスタートする場合もあります。国際面や経済面もありますが、それらの分野の重要なニュースを、読者にいち早く伝えたいとの思いを込めています」

 -紙面のレイアウトで工夫しているところは。

 「読んでもらいたい重要な記事であることを表すため、見出しや写真を大きくしてニュース価値を強調しています。2面記事下は広告が入らないことが多いためスペースが広く、カラーの紙面を生かしてビジュアルなレイアウトもポイント。自然災害があった場合に写真特集を組んだり、選挙など国内政治の重要な局面は隣の3面と連動してよりワイドな紙面展開をしています」

 -2面に入れる記事はどうやって選んでいるのですか。

 「日によりますが、1日に2千~4千本、共同通信から記事の配信があります。整理部のデスクがその日の各紙面に原稿を仕分ける作業をします。岩手日報の記者が書く原稿もありますので、報道部など出稿部門と打ち合わせをして方針を確認します。ただニュースはいつ飛び込んでくるか分かりません。締め切り間際の遅い時間帯に入ってきた情報も瞬時に判断して記事を差し替えることもあります。デスクと紙面担当の整理記者との連携、腕の見せどころです」

 -子どもが読むには、難しそうな記事が多いですね。

 「そんなことはありません。近いところではロケットや皆既日食といった宇宙の話題など、子どもたちにも関心が高い科学分野の情報も伝えています。写真や図解をしっかりと使って分かりやすいので親しんでもらえると思います。2面を読むと、その日の国内外の主なニュースの傾向が分かるので、ぜひ開いてみてください」

 割り付け大胆に

 整理部記者は、1面から社会面までその日の紙面を主に一人1ページずつ担当しています。ニュースの価値を判断し、見出しを考え、紙面にレイアウトする過程では、実に多くの決まりごとがあります。「ルールを一通り覚え、どんな紙面でも対応できる一人前になるためには、一般的に3年かかると言われています」と高橋専任部長は説明します。

 見出し一つをとっても、短い文字数で記事の内容をずばりと言い表すように、言葉のセンスを磨きます。まるで記事のパズルを組み合わせるかのようなレイアウトも、適切な価値判断の上で大胆にして繊細な割り付けが要求されます。整理部の仕事はとても奥深く、職人芸のような世界です。

 高橋専任部長は「いろんなニュースに触れられるのが整理部の面白さでもあります。私たちは新聞の最初の読者だと思い、皆さんに興味を持ってもらえるような紙面づくりを心掛けています」と語ります。