日々の生活に彩り豊かな情報を届ける岩手日報のくらし面。女性やシニアなど読者層も幅広く、興味・関心もさまざまです。学芸部の菅原仁専任部長に、6月15日付紙面を基に解説してもらいます。

(読者センター・赤石真美)

 -くらし面の内容は。

 「より良い暮らしになるヒントを届けたいと、衣食住を中心に健康・医療、教育、環境など多彩な話題を提供しています。月-金曜日まで紙面を設け、そのうち火、木、金曜日は見開き2ページです。学芸部記者が取材する地ダネと共同通信配信の記事を使い、女性やシニアなど読者ニーズを意識した内容を曜日ごとに展開しています」

 「15日付見開きの左面は、女性に関心の高いファッション企画を連載しているのに合わせ、梅雨シーズンに備えて雨具のトレンド(流行)を伝える記事をトップに据えました。取材先は1カ所ではなく、3店舗を回りました。幅広く取材することで売れ筋商品が分かり、紙面で紹介することができました」

 -見開きの右面には「いわて子育てトーク」が掲載されています。

 「この日は、育児企画の連載でした。子育てに奮闘中の記者が『ほかの家ではどのように工夫しているのか、皆さんも知りたいのではないか』と発案し、スタートしました。おじいちゃん、おばあちゃんの孫育て世代の方が読んでも参考になる内容になればと思います」

 -「花時計」や「笑顔集まれ」など読者投稿のコーナーもありますね。

 「読者が自分の思いを表現したエッセーの『花時計』は40年近く続いています。母娘そろって投稿してくれる読者もいるのですよ。集合写真とともに楽しいひとときを紹介する『笑顔集まれ』や紙面のアクセントになる『私の絵手紙』など、読者の参加なくしては成り立たないコーナーです。奮って応募してください」

 -「行ってみよう」はイベント情報満載です。

 「県内のさまざまな催しを記事化しています。日時や料金、問い合わせ先などに間違いがないように、記者が一つ一つ確認します。地味な作業ですが、とても神経を使っています」

 -読者には、くらし面をどのように読んでほしいですか。

 「日々の暮らしが豊かであり、平和であってほしいという願いも込めています。共感していただけるとうれしいです」

生活者の視点 取材に生かす

 季節折々の話題が多く登場する、くらし面。梅雨入りに備えて雨具を取り上げた記事も一例ですが、原則、月初めには「いわて食の彩時記」として、県内の山海の幸をレシピとともに紹介するなど、旬の情報を大事にしています。

 「くらし面を担当する学芸部記者は私と中堅の女性2人です。記者自身の人生経験を踏まえた上で、それぞれの見方や幅広い興味を反映させています」と、菅原専任部長は説明します。

 その取材先では、やりとりの中で、当初のイメージとは違う方向に話が進むこともあります。思いがけない〝出合い〟に驚き、感激したことが記事に生かされることもあり、記者の感覚が問われます。「普通の生活感、生活者の視点が基本にあります」と菅原専任部長。暮らしを豊かにするヒントがたくさん詰まった紙面づくりを目指しています。