(前列左から)祖父江結子さん、橋本大河君、椎葉美月さん、(中列左から)浅井琢臣君、小野由莉子さん、吉田瑞希君、佐藤琴羽さん、(後列左から)平田彩花さん、渡辺宣顕君

 「もっと新聞を読んで、いろんなことを考えてみたい」。東京都で開かれた「こども新聞サミット」に本県から参加した盛岡市の岩手大付属小6年・浅井琢臣(たくみ)君と上田小6年・小野由莉子(ゆりこ)さんは、全国から集まった同世代の仲間との議論が刺激に。サミットを振り返り、新聞から得る情報について考えを深めた。

 全国の子ども新聞の読者らが未来を論じるサミットは東京都江東区の日本科学未来館で3、4の両日開かれた。2人は「地方も都会も元気な社会」を話し合うグループで、地元の地方紙や子ども新聞を読むなどして調べてきた「まちの魅力」や「医療の課題」、「仕事の確保」について、メンバーと意見を交わした。

 新潟県小千谷(おぢや)市の佐藤琴羽(ことは)さんの発表に、浅井君は「地方に高額なニシキゴイの養殖産業や、世界一大きな花火を打ち上げる大会がある」と感心。小野さんは、人口約2700人の宮崎県椎葉村(しいばそん)の椎葉(しいば)美月さんが村の産業や芸能を調べ「村の文化を誇りに思っている」と発言したことに共感し、「もっと、自分のまちの魅力を見つけたい」と古里を見直すきっかけに。医療問題も議論し「いろんな事を詳しく知りたい。もっと新聞を読み、考えようと思う」と意欲を示した。

 普段接する新聞に、浅井君は「読むのは、選手のドラマが面白いスポーツ面やテレビ欄が中心。でも、これからは、みんなの地域のニュースに興味がわくと思う」と読む視点が変わりそう。

 「毎朝、母が切り抜きを壁に貼る」と話す小野さんは「母が選ぶのとは違う記事を探したい」と関心を高め「新聞委員会では、読んでもらえるように見出しを工夫していたが、今回、文章の大切さが分かった」と実感していた。

 小野さんの父久雄さん(50)は「新聞は『未知との遭遇』。紙面を広げれば、知ろうと思わない出来事も目に入る。知りたい情報を得る読書やネットとは違う貴重な情報源」と子どもたちを見守った。