いっしょに読もう!新聞コンクールの応募に向けて、図書館で作品に取り組む不来方高の生徒

 JR矢幅駅から東へ徒歩で約10分。移転が進む岩手医大など、この30年でかなり様相を変えた矢巾町中心部に、不来方高の校舎がある。NIEの実践校指定は連続5年目。象徴的な取り組みは、各クラス2人ずつで作る図書委員会が中心の学校ぐるみの活動だ。

 いっしょに読もうコンクールは、4年前から「全校参加」の態勢。新聞記事の感想を家族、友人らの見方も聞いて書き、図書委員が提出された作品を審査する。生徒自身による校内審査は、全国応募への1次審査としてだけでなく、新聞を介した校内の融和にもつながっているようだ。

 芸術、外国語、体育など独自の教育体系を敷く同校は、同学年でもよく知らない生徒同士が少なくない。図書委員長の吉田理紗子さん(2年)は「作品を通して意外な一面に気づいたり、思いを共感することもある」と意義を実感する。

 学校挙げてのコンクール参加は、全国審査で毎年のように個人入賞や学校賞、本県審査での入賞に結びついている。図書委員会中心の活動は、クラスごとに記事を貼り意見をまとめるスクラップ活動もある。

 校内は1~3階の教室棟中央ホールにNIEコーナーを設け、2階職員室前に大きなスペースで生徒や学校の記事を掲示する。本年度は岩手国体、全日本合唱コンクールの号外はじめ、例年以上に紙面上でも在校生たちが躍動した。

 吉田さんは「新聞見たよ」「頑張ってるね」と地域から声を掛けられるたび胸いっぱいになり、地域と学校を橋渡ししてくれる新聞の存在に気付くという。

 NIE実践や生徒指導の中心は国語科、図書課担当の伊藤治子教諭。授業や行事での新聞利用を含めて「生徒たちは新聞がある校内の風景が日常。なんとも幸せなこと」と手応えを感じている。

 【県立不来方(こずかた)高】 平藤淳校長、生徒832人、21学級。生徒の個性を伸ばす教育を掲げて1988年開校、普通科に人文、理数、芸術、外国語、体育の5学系制を導入している。校訓は「自由・創造・飛翔」。矢巾町南矢幅9の1の1。電話019・697・8247。