真剣な表情で新聞を読み込む千厩中の生徒。朝新聞活動が成果を上げている

 一関市千厩町の千厩中は日本新聞協会のNIE実践指定校の認定を受け、学期ごとに2週間の「朝新聞活動」を行っている。記事を1本選んでスクラップし、感想や自分の考えを1枚の紙にまとめる取り組みだ。

 午前8時25分のチャイムと同時に、生徒が一斉に新聞を広げる。開く面は地域の話題やスポーツ、生活などそれぞれ。まずは10分間、じっくりと記事を読み込む。

 先月16日の活動。藤野孝太朗さん(3年)は本県に大きな被害をもたらした台風10号の復興関連記事に注目した。「大きな災害だったので、復興の動きを勉強したい」と真剣な表情で紙面を見つめる。

 バーチャルリアリティー(VR)機器を扱った記事を選んだのは小野寺大次郎さん(1年)。「ゲームなどで使われている最新技術。すごく興味があった」と切り抜いた記事を見ながら感想を書き込んだ。

 記事と感想をまとめた用紙は教室や廊下に掲示する。読み書きの能力向上に加え、生徒が互いの興味や関心を知る一つの手段にもなっている。

 生徒たちが話し合いで改良を重ねて現在の取り組み方を築き上げ、自主的に運営している。新聞委員会顧問で国語科の稲部美佳教諭は「これからも生徒と一緒に活動を発展させていきたい」と新聞を生かした教育に手応えをつかむ。

 【千厩中】千葉敏之校長、生徒307人。2000年に旧千厩町内の千厩、小梨、奥玉中を統合し開校。14年には県新聞教育研究大会を開いた。ソフトボール部などが強い。