新聞記事を見ながら、はがき新聞を仕上げる児童

 ことばの力を育むNIEは県内で着実に根を広げている。一関市千厩町の奥玉小(千葉栄校長、児童110人)は、学校行事などを振り返るはがき新聞や学級新聞作りに取り組む。読んで書いて、伝え合う児童の表情は生き生きと輝く。

 4年生のはがき新聞作りは俳句を添えるのが特徴だ。新聞からテーマに沿った記事を切り抜き、70~80字の内容にまとめて台紙に貼り付け、俳句を書き込む。普段、地元の俳句愛好会から指導を受ける子どもたちはあっという間に1句作り上げる。記事から語句を見つけると「あった」、互いに作品を披露し合い「なるほど!」と歓声が上がる。教室はにぎやかだ。

 岩渕玲音君は「冬の風景」のテーマで「シキザクラ 寒中かれない 美しさ」と詠んだはがき新聞を仕上げた。「最初は文字をまとめるのが難しかったが、慣れると作るのが楽しい」と自分の上達を実感する。

学級新聞「なかよし」

 特別支援学級「なかよし学級」では、学校行事や校外学習をまとめた壁新聞を作っている。学年の違う4人が「編集会議」でトップ記事の担当などを話し合って決める。吉田琴美さん(6年)は「みんなで新聞を作るのは楽しい」と目を輝かせる。

 指導する三浦早貴子教諭は「話し合い活動でお互いの良さを感じ考えを交流させることができる。学級新聞は自分を表現するツール」と手応えを感じる。

 2010、11年度には同市教育委員会の「ことばの力を育てる研究」指定校に選ばれるなど、新聞を活用した言葉の教育に取り組んできた同校。18年3月には学校統合により閉校を控える。大竹博行副校長は「奥玉小の伝統、プライドを記念誌に残せれば」と新聞作りの伝統継承へ意欲を見せる。