生徒を指導する山下佳子教諭(中央)

 新聞を教育に活用する「NIE(エヌ・アイ・イー)」の全国大会が2018年7月、盛岡市で開かれる。岩手町の沼宮内高の山下佳子教諭は、これまで21回開かれた全国大会に県内最多の17回参加し、各地の取り組みを授業に役立てている。山下教諭は日本新聞協会NIEアドバイザーも務め、「全国大会を契機にNIEがもっと身近に広がってほしい」と願っている。

 山下教諭は岩手大教育学部在学中、NIEの可能性を紹介する新聞記事に興味を抱き、指導を受けていた教授から「最先端の授業に触れてはどうか」とのアドバイスを受け、1996年の第1回東京大会に自費で参加した。現在千人規模の大会も1回目の参加者は256人だった。

 大学院や高校講師のときも全国大会に参加し続けた。仕事で都合が付かなかった神戸大会や札幌大会などを除くと昨年の大分大会が17回目の参加となった。

 赴任した北上農高や福岡高、盛岡南高などでは周囲に働きかけ、日本新聞協会のNIE実践指定校となり、中心となってNIEを推進してきた。

 沼宮内高では国語の授業で生徒に新聞記事を選ばせ、その要約や感想を5分以内にまとめて発表させる「ミニプレゼンテーション」、週末の課題として新聞のコラム書き写しと感想を記入させる「コラムノート」を行っている。

 生徒を指導し新聞投稿にも挑戦。ことしは社会現象となったスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」について意見を書かせ、本紙の声欄に投稿し、複数の作品が掲載された。本紙記者を招いて防災についての講演会も開いた。

 山下教諭は「新聞は活字に親しみ、情報を入手できるほか、生徒の頑張っている姿が紙面に掲載されれば地域が認める。これもNIEの成果といえる。新聞に触れさせ、距離を縮めたい」と力が入る。