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読者が選ぶ2017年岩手の十大ニュース
1位は「大谷選手、来季は大リーグ」

 「読者が選ぶ2017年岩手の十大ニュース」が決まり、1位に「大谷選手、来季は大リーグ」が選ばれました。読者投票の募集中にアナハイム・エンゼルスへの移籍が決まったこともあり、他の項目を大きく引き離す支持を集めました。有効応募数は624(はがき449、ウェブ175)でした。

 大谷翔平選手関連のトップ10入りは、2012年から6年連続です。岩手から米国にはばたく23歳への期待の大きさが、読者投票で今年唯一の4千点台となって表れました。

 2位と3位も明るい話題が続きました。2位の「プロ8年目、雄星投手2冠」はこれまでのうっぷんを晴らし、応援し続けた県民も待ち望んだ活躍でした。3位の「沼田さん県人初の芥川賞」は、数々の直木賞作家を生んだ岩手の文学界にとって大きな朗報となりました。

 トップ10入りはなりませんでしたが、若い力の活躍も注目を集めました。不来方高音楽部の3年連続合唱日本一が12位、盛岡大付高の甲子園での激闘が13位、中学生でボルダリング日本一に輝いた伊藤ふたば選手が14位と続きました。平昌(ピョンチャン)冬季五輪が迫るスキージャンプの小林潤志郎選手のW杯初優勝も19位でした。

 震災から6年、沿岸部の復興にかかわるニュースは上位に入りませんでした。

◇             ◇

 十大ニュースは、各応募者が選んだ10項目を1位10点、2位9点、3位8点…として集計し、総得点で順位を決めました。

 ことしは上位3項目以外は投票が割れ、10項目すべてはおろか、9項目の的中者もいませんでした。28人が8項目を的中させましたが、順位を四つ以上当てた人はいませんでした。10項目的中者がいなかったのは3年連続で、9項目の的中者もいなかったのは2000年以降初めてです。

 大谷翔平選手の大リーグ移籍は、ほぼ9割の人が10項目の一つに挙げ、唯一の4千点台となりました。菊池雄星投手と芥川賞受賞が2千点台で続き、明るいニュースがトップ3を占めました。4位のサンマとサケ不漁から15位のマルカン大食堂復活までは千点台の「混戦」でした。

 重複応募や記入不備など、無効を除いた有効応募数は624(はがき449、ウェブ175)で、小学生から90代まで幅広い応募がありました。

 上位的中者がいなかったため、8項目的中者に3千円分の商品券を贈ります。同一世帯で複数入賞した場合は1人に限らせていただきますので、今回は26人が対象になります。また、有効応募者の中から抽選で50人に図書カード(500円)を贈ります。いずれも1月中旬をめどに発送します。たくさんのご応募ありがとうございました。

【1位】 大谷選手、来季は大リーグ(4593点)

 プロ野球日本ハムで投打の「二刀流」で活躍した大谷翔平選手(23)=花巻東高=はポスティングシステムにより米大リーグ、エンゼルスへの移籍が決まった。常識を覆してきた大谷選手が新天地でどんなプレーをするのか、来季に楽しみをつないだ。

 12月9日、ロサンゼルス郊外のアナハイムの本拠地球場エンゼルスタジアムでの入団会見で、メジャーでも「二刀流」の挑戦を表明した。大谷選手は赤いユニホームを着て英語で自己紹介し、詰めかけたファンの喝采に包まれた。

 大谷選手は高校時代に一度は大リーグ挑戦を表明。日本ハムでの5年間は二刀流を貫き、2016年は投手としてプロ最速の165キロを記録した。シーズン10勝をあげ、打率3割2分2厘、22本塁打、67打点をマークし、チームを日本一に導きパ・リーグのMVPに選ばれた。

 今季は右足首の故障や左太ももの肉離れで離脱。復帰後のホーム最終戦では「4番投手」で先発して今季初完封、先制打の起点となる安打を放った。

 背番号「11」並びの11月11日、記者会見し「野球をする以上はプレーしている中で一番の選手になりたい。ファンの方々やいろんな人が一番と言ってくれるのは選手としては幸せなこと。そういう選手を目指したい」と晴れやかな表情で語った。大リーグではベーブ・ルースが同一シーズンで2桁勝利と2桁本塁打を達成している。大谷選手への期待は大きく、エンゼルスのソーシア監督は「間違いなく二刀流での起用を考えている」と明言している。

【写真=エンゼルスのユニホームに袖を通し会見する大谷翔平選手。大リーグでも「二刀流」に挑戦する=12月9日、アナハイム・エンゼルスタジアム】

【2位】プロ8年目、雄星投手2冠 (2658点)

 プロ野球西武の菊池雄星投手(26)=花巻東=はプロ8年目で最多勝(16勝6敗)と最優秀防御率1・97の2冠に輝き、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも選ばれた。けがなどに苦しんだ経験を糧に才能を開花させた。

 菊池は直球の質を高め、自己最速158キロをマーク。かわす投球ではなく、球威で相手をねじ伏せた。4年ぶり2度目のオールスター出場も果たした。

 8月には2試合連続で2段モーションによる反則投球を指摘されたが、投球フォームを修正。「あのフォームだから抑えていたと言われるのが嫌だった」と明かしている。「1年間離脱せずに投げられたことが一番で価値がある」とエースとしてローテーションを守り、チームを昨年の4位から2位に引き上げた。

【写真=最多勝と最優秀防御率の2冠に輝いた菊池雄星投手=9月14日、Koboパーク宮城】

【3位】沼田さん県人初の芥川賞 (2283点)

 第157回芥川賞の選考会が7月19日に開かれ、盛岡市の沼田真佑さん(38)の「影裏(えいり)」に決まった。本県から同賞に選ばれたのは初めてで、東日本大震災をテーマにした作品の受賞も初めてとなった。

 「影裏」は沼田さんのデビュー作。岩手に転勤してきた30代の男性会社員が主人公。同じ会社で働いていた釣り仲間の男性とのつながりを中心に描いた。東日本大震災後、行方不明になった男性を捜す主人公の複雑な心の動きを繊細に表現した。セクシュアルマイノリティー(性的少数者)の問題もさりげなく描いた点が評価された。第122回文学界新人賞を受けていた。

 沼田さんは北海道小樽市生まれ。「(受賞は)本当に光栄。1本しか書いていないので(今後も)頑張る。岩手に5年間住んでいるが、(芥川賞の受賞が)自分が世話になっている土地の方へのエールになってくれればと思っている」話している。単行本は発売前に1万部の重刷が決まった。

【写真=芥川賞を受賞しあいさつする沼田真佑さん=8月25日】

【4位】 サンマとサケ、深刻な不漁(1964点)

 本県の水産を支えてきたサンマ漁は今季も深刻な不漁に陥った。全国さんま棒受網漁業協同組合がまとめた11月末現在の水揚げは、前年同期比40%減の1万3045トン。記録的な不漁となった過去2年の同時期を下回り、11月末の記録が残る2009年以降、初めて2万トンを割った。

 主力である秋サケも県の11月末現在のまとめで、4708トンと前年同期比11・6%減。不漁は確定的となった。最終的には記録的不漁となった昨年度の8746トンを下回り、ふ化放流事業が本格化する前の1978年度(7879トン)の水準にまで落ち込む可能性もある。

【写真=不漁が続く秋サケ漁。ふ化放流事業への影響などが懸念されている=10月3日、宮古市魚市場】

【5位】高級米「金色の風」デビュー(1917点)

 本県最高級のオリジナル水稲品種「金色(こんじき)の風」の店頭販売が今秋始まった。昨年の「銀河のしずく」に続き、2年連続しての新品種デビューで、来年産米からの生産調整(減反)廃止を前にブランド化へ弾みとなった。

 東京・三越銀座店で式典を行い、「宣伝本部長」を務める女優のんさんが金髪姿でPRした。金色の風は粘りが強く、甘みが口の中で強く長く広がるのが特長。

 本年度は約500トンを収穫し6割を県内、4割を首都圏や中京、関西地区の百貨店や米穀店で販売する。

【写真=来店客に「金色の風」をPRする(左から)達増知事、のんさん、県農協五連の久保憲雄会長=10月16日、東京・三越銀座店】

【6位】ミサイル通過でJアラート(1796点)

 北朝鮮は8月29日早朝と、9月15日早朝に弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは北海道上空を通過し太平洋に落下した。本県など12道県で全国瞬時警報システム(Jアラート)の発射情報が防災無線や緊急速報メールで知らされ、緊張が走った。

 Jアラートを受け、県内の自治体や関係機関は、情報収集など対応に追われた。被害は確認されなかったが、鉄道は一時運転を見合わせ、一部の小中学校は始業を遅らせるなど影響が出た。北朝鮮は11月29日、日本海に向け弾道ミサイル1発を発射。約53分間で約千キロ飛行、青森県西方約250キロの日本の排他的経済水域に落下した。

【写真=北朝鮮のミサイル発射を知らせるJアラート。県内にも緊張が走った=9月15日】

【7位】突然の衆院選 前職3氏制す(1602点)

 安倍晋三首相は9月25日、臨時国会冒頭の28日に衆院を解散すると表明した。第48回衆院選は10月22日投票、即日開票され、自民、公明両党は計310議席となり定数の3分の2(310)を確保した。

 県内の小選挙区は「1票の格差」是正に伴い、4から3に削減。自民党3人、希望の党2人、共産党と無所属各1人の計7人が出馬した。岩手1区が希望の階猛氏(51)が5選、同2区は自民の鈴木俊一氏(64)が9選し、同3区は自由党代表で無所属の小沢一郎氏(75)が17選を果たした。

【写真=衆院選が公示され、候補者の第一声に耳を傾ける有権者=10月10日】

【8位】釜石で大規模な山林火災(1556点)

 釜石市平田の尾崎白浜地区で5月8日、山林火災が発生した。同日の県内はオホーツク海の低気圧と東シナ海の高気圧の影響で西よりの風が強く、飛び火であちこちから煙が上がった。尾崎白浜と佐須地区の集落に一時火が迫り、避難指示が出された。

  15日に延焼の危険がないと判断し鎮圧宣言が出された。残り火の処理など区域の消火がすべて終了し、22日に鎮火宣言。尾崎神社に近い青出浜付近から出火したとみられる。けが人や住家の被害はなかったが、約413ヘクタールを焼失した。

【写真=日没後に燃え広がる釜石市平田の山林火災現場=5月8日】

【9位】衆院定数 本県「3」に削減 (1437点)

 衆院の小選挙区定数を本県など6県で各1減し、「1票の格差」是正のため6県を含む19都道府県の97選挙区で区割りを改定する改正公選法が6月9日の参院本会議で可決、成立した。

 本県の選挙区は4から3となり、旧3区を分割して新2区と新4区に統合。新2区には大船渡市、遠野市、陸前高田市、釜石市、住田町、大槌町、山田町が編入され、新3区には一関市と平泉町が入る。旧2区の旧玉山村は新1区に編入し、盛岡市全域が新1区に含まれる。新2区は県面積の63%、9652平方キロメートルと本州最大の選挙区となった。

【写真=衆院小選挙区の定数が3となり、新しい区割りの周知に努める県選管】 

【10位】豪雨と台風 県内各地襲う (1432点)

 台風18号は9月18日朝に本県に最接近し、各地で暴風雨となった。釜石市や大槌町、山田町など沿岸部を中心に大雨となり、床上浸水や道路冠水などの被害が相次いだ。12市町村が最大で約9万1千世帯の約21万5千人を対象に避難指示や避難勧告、避難準備・高齢者等避難開始を発令した。

 10月23日には台風21号が最接近。5市町村で住宅被害が13件発生し、内陸では落果被害があった。昨年の台風10号豪雨で被災した岩泉町安家地区では安家川の生活橋が流失し、1世帯5人が孤立した。

【写真=台風18号の大雨で冠水した釜石市の中心市街地=9月18日】

※年齢、数字、肩書などはニュースを掲載した当時のものです。
11−20位のニュースは以下の通り
五輪担当相に鈴木氏 1404点
合唱コン3年連続で日本一 1247点
盛岡大付が春夏連続8強 1226点
ボルダリング日本一に14歳 1169点
マルカン大食堂が復活 1147点
JR山田線盛岡−宮古再開 834点
東北新幹線が開業35周年 815点
沿岸など記録的な日照不足 731点
ジャンプ小林潤 W杯初優勝 724点
一戸の一野辺製パン破産 720点

 
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