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2016年 読者が選ぶ岩手の十大ニュース
1位は、「完全岩手国体 本県は天皇杯2位」

 「読者が選ぶ2016年岩手の十大ニュース」が決まり、1位は「完全岩手国体 本県は天皇杯2位」が選ばれました。目標を大きく上回る好成績に沸き立ち、ビッグイベントの成功は県民の自信になりました。2位の「台風10号 岩泉など甚大被害」、3位の「『二刀流』大谷、日本一に貢献」がわずかの差で続き、ベスト3が他を大きく引き離す得点でした。

 2位「台風10号」は、5年前の東日本大震災の記憶も消えない中、県土が自然災害に見舞われる惨事となりました。3位の「二刀流」は、岩手が生んだプロ野球選手の誇らしい活躍で、大谷翔平選手は5年連続の10傑入りです。

 1、3位のほかに、7位に「全国障スポ大会」、9位に「錦木が入幕」が入り、さらに15位「盛岡大付16強」、20位「センバツ釜石」などスポーツで県人の頑張りが支持されました。

 十大ニュースへの関心度は世相を映します。4位の「両陛下が来県」は、退位へ強い思いを示されて間もない中での岩手入りでした。5位「バスセンターが幕」や6位「マルカン閉店」、10位「北海道新幹線」も時の移ろいを象徴する出来事になりました。

 応募総数は977通(はがき764通、ウェブ213通)で、前年より316通増えました。

 十大ニュースの順位は、各応募者がつけた1位に10点、2位9点…9位2点、10位1点として集計しました。今回は上位3位まで競り合う形になる一方で、10―12位が同じ1400点台の接戦となるなど予想は難しく、10項目の全的中者はいませんでした。

 9項目の的中者は29人でした。9項目を的中させ、さらに6項目で順位を当てた1人に賞金4万円、同じく5項目を当てた3人に1万円、4項目の順位を的中させた4人に5千円、3項目で的中した3人に3千円ずつ贈ります。(賞金の当選者は12月28日本紙に掲載しています)

 また応募者全員から抽選で50人に記念品を贈ります(発表は発送をもってかえさせていただきます。年明けに発送予定です)

 応募総数のうち有効は967通で、選択項目の重複記入など不備による無効が10通ありました。

【1位】 完全岩手国体 本県は天皇杯2位(7906点)

 第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」は、冬季国体と、46年ぶりの本大会を合わせ本県の完全国体に。県勢は天皇杯(男女総合成績)、皇后杯(女子同)とも2位と目標にした8位を大きく上回り、地元で底力を示した。

 完全国体の先陣はスケート国体(1月27日から5日間、盛岡、花巻、二戸の3市)。県勢は初日、ショートトラックで優勝者第1号を出す絶好のダッシュ。競技別順位は8位となり1988年の2巡目国体以降最高、入賞30も過去最多を数えた。

 続くスキー国体は、2月20日から23日まで八幡平市が舞台。本県は初日にジャンプ種目を制すなど気を吐いたが、競技別得点は意外に伸びず8位。スケート国体を合わせた天皇杯順位は4位につけた。

 本大会は10月1日から11日間、24市町村で36正式競技と特別競技などを繰り広げた。全競技に出場した県勢は、県民の熱い応援を受け連日奮闘。なぎなた、フェンシング、剣道、空手道の国体初制覇が続き、優勝16種目を含む入賞は173種目に。競技別も剣道と空手道が総合優勝に輝いた。

 5年7カ月前の東日本大震災、今夏の台風10号と自然災害が続いた本県。堂々の成績が県民にもたらした勇気と感動は大きかった。全国から集まった関係者を温かく歓迎した「岩手の心」も賞賛された。

 十大ニュースの得点は、はがき、ウェブとも年代、性別問わず当初から安定した支持になった。

【写真=地元での活躍を期し、旗を振って笑顔で入場行進する本県選手団=10月1日、北上市・北上総合運動公園陸上競技場】

【2位】台風10号 岩泉など甚大被害 (7781点)

 大型で強い台風10号は8月30日午後6時前、大船渡市付近に上陸、本県を通過した。沿岸部を中心に記録的な大雨となり、岩泉町、久慈、宮古市など沿岸部を中心に河川の氾濫、大規模浸水などが発生した。

 県によると12月15日現在の県内被害は、小本川の氾濫で濁流に襲われた岩泉町の高齢者グループホームで入居者9人が犠牲になるなど死者20人、行方不明者3人、全半壊や浸水など住家被害は21市町村4342棟に及んだ。土木、農業施設などを合わせた被害総額は、戦後の県内風水害では最大の1450億円超となっている。

 台風が東北の太平洋側に上陸したのは1951年の統計開始以来初めてで、盛岡地方気象台によると、北上高地の地形も影響する形の大雨だった。1時間当たり降水量は岩泉70・5ミリ、久慈58ミリ、1日当たり降水量は大槌192・5ミリ、川井(宮古)183ミリなど軒並み記録的な数値。

 道路やライフラインが寸断されるなどした不便な暮らしを余儀なくされた被災地は懸命の復旧作業が続くが、生活再建や産業再生など相当な時間がかかりそうだ。19人が亡くなった岩泉町では12月15日に追悼慰霊式が町民会館で行われ、遺族らはいまだ癒えぬ悲しみを胸に犠牲者の冥福を祈り、関係者が地域再生への思いも新たにした。

【写真(上)=台風10号による大雨の影響で、龍泉洞(左奥)から滝のようにあふれ出る水=9月1日、岩泉町】

【写真(下)=台風10号豪雨被害で犠牲になった人の冥福を祈り献花する遺族ら=12月15日、岩泉町・町民会館】

【3位】「二刀流」大谷、日本一に貢献 (7305点)

 プロ野球日本ハムの大谷翔平選手=花巻東高出身=が投打「二刀流」で球界を席巻した。チームを日本一に導き、パ・リーグの最優秀選手に選ばれた。ベストナインは投手と指名打者で史上初の同時受賞を果たすなど、大活躍の1年になった。

 プロ4年目で、投手としてはまめの影響で一時期マウンドを離れながらも10勝を挙げた。9月28日の西武戦は1安打完封劇でリーグ優勝に貢献。クライマックスシリーズのファイナルステージ第5戦は、抑えとして九回に登板してプロ最速の165キロを連発した。

 打撃も好調。104安打、打率3割2分2厘、22本塁打、67打点と全て自己最高をマーク。日本シリーズ第3戦はサヨナラ打を放ち日本一の起点になった。

 来春開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も日本代表の中心として期待され、意向を持っているメジャー挑戦も関心を呼ぶ。新しい年も動向に目が離せない県人の一人になることは間違いなさそうだ。

【写真=完封劇でリーグ優勝を決めナインとともに喜ぶ日本ハム・大谷翔平選手(中央)=9月28日、埼玉県所沢市の西武プリンスドーム】

【4位】 両陛下が来県 温かいお言葉(3810点)

 天皇、皇后両陛下は9月28日から4泊5日の日程で本県を訪れ、東日本大震災から5年半が過ぎた沿岸部の復興状況や岩手国体を視察された。天皇陛下は8月に生前退位へ思いを示し、国民的な関心となる中での来県となった。

 天皇陛下が被災地の視察を強く希望、近年の地方訪問では異例の長期日程になった。震災後、初めて訪れた大槌町では出迎えたホテル経営者に「頑張りましたね」とねぎらいの言葉を掛けられた。同町の卸売市場や山田町ふれあいセンターなども訪れた。

 訪問先付近や沿道は多くの県民が詰め掛けた。盛岡駅では日の丸の小旗を振りる市民に、両陛下が笑顔で手を振った。県民からは「生前退位のお気持ちを表明した後も、被災者に歩み寄ってくれた。本当にありがたく元気をもらった」と感謝の感想が聞かれた。

【写真=大勢集まった町民らに言葉を掛けて回られる天皇、皇后両陛下=9月29日、山田町役場】

【5位】バスセンター 55年の歴史に幕(2786点)

 盛岡市中ノ橋通の盛岡バスセンターは9月30日、バスターミナル事業を廃止し、55年余の歴史に幕を下ろした。1960年に開業した建物は老朽化が激しく、安全が懸念されていた。同社は3月、再整備事業撤退の意向を市に伝えた。

 昭和の雰囲気が人気だった同施設の営業最終日には、名残を惜しむ多くのファンが駆け付けた。市は土地を取得し、跡地には公民連携手法で複合施設を整備する方針。高校生が活用法を尋ねる街頭調査を行うなど新たな街のにぎわい創出に向けた動きも出ている。

【写真=多くのファンに見送られ、盛岡バスセンターを出発する最終バス=9月30日、盛岡市中ノ橋通】

【6位】マルカン閉店 食堂は再開へ(2456点)

 花巻市上町のマルカン百貨店が老朽化のため6月7日閉店。レトロな雰囲気で、市民をはじめ幅広いファンに親しまれた6階の大食堂も43年間の営業を終えた。最終日は、巨大ソフトクリームや「ナポリかつ」などを求める客が繰り出し終日にぎわった。

 閉店前から花巻北高生らが中心になり、約1万人に迫る署名活動を展開するなど食堂復活を求める市民運動が盛り上がった。存続を前提に運営を引き継いだ地元の家守舎(やもりしゃ)は12月19日、改修工事を優先してきた大食堂を来年2月20日、再オープンさせると発表した。

【写真=レトロな雰囲気で人気があった大食堂との別れを惜しみながら、料理を注文する市民ら=6月7日、花巻市】

【7位】全国障スポ大会 県勢が大活躍(2028点)

 第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」は10月下旬の3日間、北上市など6市町で13正式競技が行われた。県勢は全競技に出場し、金メダル55、銀と銅が各42と、合計で過去最多の139個のメダルを獲得した。

 本県初開催で47都道府県と20政令都市の選手が参加、県勢は直前の岩手国体本大会の勢いを持続する活躍を見せた。県内の障害者団体関係者らは大会後、選手層の広がりや関係者間の連携を次世代につなげようと、県内の障害者スポーツ振興を担う全県組織の本年度内の設立へ動きだした。

【写真=全国障スポ大会の閉会式後、解団式で互いの健闘をたたえ合う本県選手団=10月24日、北上総合運動公園陸上競技場】

【8位】各地でクマ騒動 初の警報も(1940点)

 ツキノワグマの出没が全国的に異常なペースとなり、県内も各地で「クマ騒動」が相次いだ。県は6月23日、出没件数が過去5年間で最も多く、人身被害の多発が懸念されるとして、全域に初の「出没に関する警報」を発令した。

 昨年のブナの実豊作の影響で個体数が増加したとみられ、春先から夏にかけて人里での目撃情報が多発。県のまとめでは、11月末現在の出没件数は過去最多の3050件、人身被害は19人。秋田・鹿角市では、山菜採りの人が襲われ死亡する事故も起きた。

【写真=多発したクマ出没を受けて開かれた講演会で、生態や被害防除対策などを学ぶ関係者=11月23日、北上市】

【9位】錦木、県人16年ぶり入幕 (1803点)

 大相撲の錦木関(伊勢ノ海部屋、盛岡・米内中出身)が、栃乃花(現二十山親方)以来、県人16年ぶりの入幕を果たした。待望久しい幕内力士の誕生と活躍に、テレビの前の県内相撲ファンはくぎ付けになった。

 4月の夏場所番付発表は、春場所10勝5敗と勝ち越し、初土俵から10年目で入幕の夢を実現した錦木関が、番付表の名前を指さしてカメラに収まった。

 夏場所は7勝8敗だったが、名古屋場所9勝、秋場所8勝と勝ち越した。「凱旋」した夏巡業盛岡場所では、横綱、大関を上回る拍手と歓声を受けた。

【写真=名古屋場所13日目、幕内昇進後初の勝ち越しを決め堂々と花道を歩く錦木=7月22日、名古屋・愛知県体育館】

【10位】北海道新幹線開業 県民も関心 (1487点)

 北海道新幹線(新青森―新函館北斗)が3月26日に開業。東海道新幹線の開業から52年を経て、北海道から九州まで全国が新幹線でつながった。

 新函館北斗―盛岡間は最短1時間50分となり、県民の関心も高まった。JR盛岡駅は開業初日、北へ向かう一番列車の出発式で祝賀ムードに包まれた。

 県内は沿岸に青森経由のツアー客が訪れ、内陸も北海道から個人旅行が増加、教育旅行の入り込みも好調で開業効果が表れた。本県など東北を北海道で売り込むイベントも行われた。

【写真=北海道新幹線が開業して祝賀ムードに包まれる中、北へ向かう一番列車の出発合図を出す千葉利博駅長=3月26日、JR盛岡駅】

※年齢、数字、肩書などはニュースを掲載した当時のものです。
11−20位のニュースは以下の通り
大震災5年 復興と風化防止 1477点
評価上々 銀河のしずくデビュー 1452点
中2いじめ自殺 同級生を送致 1384点
不来方高音楽部が全国V2 1346点
盛岡大付 強打で「夏」16強 1327点
参院選岩手、木戸口氏が初当選 1183点
18歳選挙権、県内も啓発に力 891点
福島沖震源に津波 浜が緊張 795点
ポケモンGO 県内も人の波 776点
20年ぶりセンバツ 釜石初戦突破 675点

 
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