津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼9月29日
防災意識を常に高く
八幡平市大更 小野 海碧(のあ)さん (西根一中2年)
 宮古市の田老一中を7月に訪れ、双方の地域や学校の紹介、取り組んでいる防災学習などについて発表し合った。特に、田老一中のみんなから震災当時の話を聞けたことは貴重な体験になった。八幡平市も岩手山の噴火や豪雨による川の氾濫など大災害の危険がある。常に自分には何ができるか、防災意識を高く持って生活したい。
▼9月28日
台風で浸水、新車に泥
宮古市築地 山崎自転車店 山崎 フクさん(85)
 東日本大震災では2階まで水が上がり、台風10号は膝程度まで浸水した。子どもたちが来てくれたが、泥だしに1週間程度かかり、新車も泥をかぶった。2、3日たつと固まってしまい、急いで水洗いをして大変だった。震災では自転車が海水でみるみるうちにさびてしまった。5年前にもらった軽トラックも使えなくなり、廃棄処分になる。
▼9月27日
支援の恩返し 世界へ
大船渡市三陸町吉浜 吉浜中2年 菊地 健太さん
 カンボジアの子どもたちに送る絵本に、現地語訳のシールを貼った。去年より枚数が多くて大変だった。学校に行けずつらい思いをしている現地の子どもたちに本を大切にしてもらい、楽しんでほしい。震災の時はどこからもらったのか分からないくらいの支援を世界中からもらった。次は私たちから世界中の人たちに支援できたらうれしい。

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