津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼3月27日
高校でも文武両道に
大船渡市三陸町 越喜来中3年 新沼 瑠央(りお)さん
 市内の崎浜小3年のとき東日本大震災が発生した。家は高台で家族も無事だったが、祖父母は漁船が流されるなど大きな被害を受けたと聞いた。公共交通機関が不自由で、行きたい高校に通う手段がないと言っていた同級生もおり、今でも大きな影響があると感じる。私は春から高田高に進学する。文武両道を志し、将来の就職につなげたい。部活の卓球では全国大会に出場したい。
▼3月26日
豊かな自然 回復に力
野田村野田 久慈東高3年 畑村和也さん
 今春から地元の森林組合で働く。東日本大震災から6年が経過し、村内では防潮堤の整備や住宅の建築などが進んだ。復興を実感するが、村内はどこか寂しい雰囲気もある。震災前の村は防風林もあり、海と緑に恵まれていた。失われた物を取り戻すのは時間がかかる。自然豊かな村の実現に向け、新社会人として地元に貢献をしていきたい。
▼3月25日
心が明るくなる街に
大船渡市大船渡町 大船渡北小5年 新沼 美桜(みお)さん
 新しい施設を建設中の工事の仮囲いにマグネットを貼るイベントに参加した。いろいろな形のマグネットを作れて楽しかった。人や魚などたくさんの模様や、色とりどりのマグネットできれいな壁ができた。新しい街はお店がたくさんできて、とても楽しくなりそう。遠くから来た人がきれいだなと思って、心が明るくなってもらえたらうれしい。

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