津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼8月27日
復興と交通安全願う
陸前高田市矢作町 高田高3年 村上 大悟さん
 交通安全委員会で委員長を務めており、学校の近くの道路で交通事故防止啓発活動を行った。学校の近くは街灯も少なく、通学時間帯に交通量も増える。駐車場から道路を学校側に渡るときにも「危ないな」と思うことが時々ある。復興工事で道路がどんどん変わっていく状況でもあるので、通る人には安全運転を心がけてほしい。
▼8月26日
子ども送迎 高台意識
久慈市長内町 障害者福祉施設支援員 佐伯 悠磨さん(26)
 東日本大震災発生時は北海道医療大の3年生だった。北海道帯広市出身で、震災ボランティアで田野畑村に支援に入ったのがきっかけで引っ越してきた。当時は雑然とがれきの山があった。子どもたちの送迎で車を利用するが、高い山に続く道を常に意識するようにしている。どんな形にせよ北三陸、岩手に貢献できたらと思っている。
▼8月25日
グラウンド忘れない
陸前高田市竹駒町 高田一中1年 松野 駿太さん
 約半年間運動会や部活などで使った仮設グラウンドが、かさ上げ工事で10月から使用できなくなる。広いので走りやすく、とても使い心地が良かった。半年間だけしか使えなかったが、なくなるのは寂しい。練習場所が移っても忘れないようにしたい。今月末は大会なので、お世話になったグラウンドでの練習を糧に頑張りたい。

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