津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼5月26日
釣りで被災地に貢献
横浜市港南区 料理研究家 石井 ちか江さん(54)
 大槌湾で開かれたカレイの船釣り大会に出場した。釣果はいまひとつだったが、食べるところまでが釣りの楽しみなので、おいしくいただきたい。長年釣りを楽しんでおり、全国に仲間がたくさんできた。震災後はその仲間を訪ね、物資を持って何度も被災地に足を運んだ。釣りを通して地域を盛り上げ、復興に少しでも貢献したいと思い、東北各地の大会に参加している。大槌にもまた来たい。
▼5月25日
自然歩道で浜巡ろう
久慈市侍浜町 久慈広域観光協議会職員 大向 清勝さん(41)
 長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」の情報発信や利用促進を担当している。久慈市のコースは海が見える山林の遊歩道や市街地などを巡り、変化に富んだ魅力がある。おいしいウニが食べられる季節に入り、小袖海女センターでは7月からウニを採る素潜り実演が始まる。震災で津波被害を受けた浜を歩き、楽しみながら応援してほしい。
▼5月24日
子ども喜ぶ遊び場を
陸前高田市広田町 会社員 鈴木 航太さん(29)
 2011年12月に優美と結婚し、心媛(しおん)と結媛(ゆおん)の2人の娘を授かった。5歳の心媛はお調子者で、3歳の結媛は静か。子どもの日々の成長をみるのが楽しみだ。高田町のかさ上げ地のまちなか広場で、滑り台やアスレチックの大型遊具で遊ばせた。広田町には震災前、広い公園が二つあったが津波で流され再建されていない。こういう施設が近くにあればいいなと思う。

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