津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼11月17日
励ましの言葉に感謝
宮古市崎鍬ケ崎 シートピアなあど従業員 細川 陽平さん(30)
 シートピアなあどは創業15周年を迎え感謝祭を行った。収穫祭やフリーマーケット、歌謡ショーにたくさんの人が来場した。津波でシートピアなあど付近の車などが流される映像やその後の惨状は、夢を見ているようで信じられなかった。震災から6年8カ月がたち全国からの観光客が増えていると感じる。皆さんから励ましの言葉などを受けありがたく思い、これからも頑張っていきたい。
▼11月16日
サークルで交流深め
一関市上大槻街 大和田育子さん(66)
 大船渡市末崎町の持ち家が被災し、一関市に移り住んでいる。2013年から手芸サークル「なでしこ」に所属し、月に1度集まってクリスマスのリース、お手玉などを作っている。手芸やおしゃべりを通じて、同じ境遇の人たちと交流を深めており、とても貴重な機会で友人もできた。これからも参加し続けたいし、もっと参加者が増えてくれるとうれしい。
▼11月15日
防波堤工事頑張って
大船渡市末崎町 末崎小6年 小松 嵩史君
 船に乗り、今年完成した湾口防波堤を見学した。防波堤のおかげで津波の被害が少なくなるかもしれないと思うとありがたい。震災直後から防波堤や防潮堤の工事を続け、今も頑張っている人がたくさんいるので今後も頑張ってほしい。再び災害が発生しても防波堤があるのとないのでは違うと思う。少しでもみんなが安心できる環境になって良かった。

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