津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼7月26日
子育て適した環境に
陸前高田市高田町 主婦 戸羽 美智子さん(38)
 写真をフレームに入れて花などを飾り付けるスクラップブッキング教室に参加した。3歳の娘刹那(せつな)が何かといやがる時期なので、満面の笑顔の写真を飾っておけたらいいと思った。名前のように一瞬一瞬を大事に生きてほしい。震災時は野田村におり、夫の仕事の関係で陸前高田市に来て4年。復興が進み、子どもがいろいろなことに挑戦できる環境や場所になればいい。
▼7月25日
育てたい音楽フェス
山田町織笠 ウミネコJAM実行委員 尾無(おなし) 徹さん(30)
 雨中となったが、野外音楽フェス「ウミネコJAM」を関係者やボランティアの協力のおかげで今年も開催できた。会場の船越公園は東日本大震災の津波のがれき置き場となったが、整備が進み、人が集まれる場所になった。音楽はみんなが楽しめる共通の娯楽。被災地でも楽しいイベントは開催できる。今後も続け、地元に根付いたウミネコJAMにみんなで育てていきたい。
▼7月24日
学校行事 楽しみたい
大船渡市大船渡町 大船渡中3年 佐藤 花帆さん
 校庭復旧記念コンサートで不来方高音楽部の合唱を聞いた。全国トップクラスの歌声に鳥肌が立ち、自然と涙が出てきた。自分たちの学校も合唱に力を入れているので、不来方高の皆さんの表情や歌声を目指して頑張りたい。来月には震災後初めて校庭が使えるようになる。生徒会が行事をいろいろと考えているようなので、全校みんなで思い切り楽しみたい。

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