津波てんでんこ
 津波に首まで漬かり命からがら助かった人がいます。今後の生活に不安いっぱいだけど、避難所の仲間を励まし続ける人がいます。一人一人の震災体験、生活再建の歩みを共有し、語り継ぎたい。被災地の方々のメッセージを紹介します。

 「てんでんこ」の意味 人にかまわず逃げろ

 本紙掲載の「津波てんでんこ」のタイトルカットは、大船渡市三陸町綾里の津波災害史研究者、故山下文男さんが揮毫(きごう)しました。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」の意味で、「人にかまわず必死で逃げろ」と、山下さんが訴え続けてきた言葉です。揮毫に当たり、今回の津波で自らも被災した山下さんは「津波対策はハード、ソフト両面あるが、特にソフト面が非常に大切なことが証明された。各家庭で津波の時にどうするか、考え続けてほしい。それが集まることで真の対策となる」と思いを込めています。
▼7月29日
古里のため働きたい
大船渡市三陸町綾里 綾里中3年 村上 元基さん
 復興ワークショップで人生デザインゲームをして、地域や自分の将来について考えた。人によって仕事や就職先に個性が出ていたのが印象的だった。綾里の知らなかったことも学べて、地元の魅力を再発見できた。9月のワークショップでは自分からも綾里の魅力を伝えられたらうれしい。将来は地元に残り、綾里の復興のために働けるよう頑張りたい。
▼7月28日
目標は地元で洋食店
大槌町金沢 大槌高1年 佐々木 環(わたる)さん
 高校生活は楽しいが、中学時代と比べると勉強が格段に難しくなって大変だ。将来は専門学校に進んで調理師の免許を取得し、洋食の店を持ちたい。大槌には飲食店が少ないので、自分の店で多くの人が交流できればうれしい。震災時には全国各地の人から助けられた。支援してくれた人に感謝し、助け合える町になってほしい。
▼7月27日
にぎわう海のまちに
宮古市山口 山口小6年 北村 太一君
 大型帆船海王丸の出港式に、山口小吹奏楽部として参加した。出港する実習生に納得のいく演奏を届けることができた。帆船はすごい迫力で、見ているととても楽しい気分になる。復興が進む宮古に海王丸をはじめ、いろんな大型船が寄港してくれる。これからもいろんな船に来てもらい、にぎわいあふれる海のまちになってほしい。

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