黒沢尻工が16強 沖縄高校総体・弓道男子団体
【沖縄県で本社記者団】全国高校総体(インターハイ)第3日は30日、沖縄県内で9競技を行い、県勢は弓道団体決勝トーナメント1回戦で男子の黒沢尻工が匝瑳(そうさ)(千葉)を14−12、女子の伊保内が鶴岡中央(山形)を10−7で破り、ともに16強入りした。ボクシングはライトフライ、フライ、バンタムの3階級で3回戦進出。ホッケー男子の沼宮内は飯能南(埼玉)を4−0で下し、2回戦に駒を進めた。テニスの女子団体は、盛岡一が1回戦で開星(島根)に2−1で勝ち、女子の県勢として11年ぶりに初戦を突破したが、2回戦で敗れた。男子の岩手は1回戦で姿を消した。陸上の男子5000メートル競歩の高橋英輝(花巻北3年)、自転車スクラッチの佐々木啓介(大迫3年)が決勝に進んだ。
陸上男子100メートルは九鬼巧(和歌山北)が10秒66で2連覇。女子100メートルは1年生の青木益未(岡山・創志学園)が12秒23で勝った。フェンシングのフルーレは男子が伊藤真(岐阜・大垣南)、女子は高橋風子(秋田・聖霊女短大付)が、ともに初優勝。バドミントン団体の男子は埼玉栄が6連覇した。
2年生がチーム救う 黒沢尻工
弓道団体は男子の黒沢尻工、女子の伊保内がともに決勝トーナメント1回戦を突破し、16強入りした。それぞれアクシデントや不調に見舞われたが、2年生の活躍が勝利を呼び込んだ。
男子の黒沢尻工は匝瑳(千葉)との対戦。試合直前になって佐藤巧真(2年)が体調不良を訴える緊急事態が発生したが、チームに乱れはなかった。3射目は全員が的中させて流れに乗り、14−12で競り勝った。
中でも高橋利知(2年)は前日の予選に続いて皆中し、チームに勢いを与えた。高橋は「沖縄に入ってから力まずに体全体で弓を引けている。チームに貢献できてうれしい」と勝利を喜んだ。加藤正監督は「自分たちの磨いてきたものが出せていた。チームワークの良さではどこにも負ける気がしない」と選手たちをたたえた。
鶴岡中央(山形)との対戦に臨んだ女子の伊保内は、相手の不調にも助けられて10−7の辛勝。「一人一人の型の微妙なところがまだ調整できていない」と吉田知治監督が指摘した通り、勝っても本来の出来とは程遠い内容だった。
チームのピンチを救ったのは唯一の2年生下平縁。予選から好調を維持し、この日も3中する活躍を見せた。「先輩たちとの最後の大会。練習通り悔いなく引けた」と思い切りの良さが光った。
両校とも16強入りはあくまでも通過点だ。先輩たちの記録に並んだ黒沢尻工の小島直也主将(3年)は「目標はベスト8以上。やれるだけのことをやるだけ」と気負いはない。伊保内の桂川紗由里主将(3年)は「気持ちを切り替えて一戦一戦力を出し切りたい」と前を向く。
弓道は31日が最終日。男女団体の決勝まで行われる。両校の戦いはここからが正念場だ。
(及川)
【写真=男子団体決勝トーナメント1回戦 安定した力を発揮し、ベスト16に進出した黒沢尻工。左から佐藤巧真、小島直也、高橋利知、木村篤志、八重樫勇樹=那覇市・県立武道館特設弓道場】
(2010.7.31)
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