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平泉の遺産を携帯で案内 県立大と町が試験運用開始


 県立大と平泉町は11日、平泉の文化遺産を画像と音声と文字で案内する携帯電話ポータブル観光ガイドの試験運用を平泉町の毛越寺で始めた。QRコードを読み込んでつながる仕組み。色弱者も見やすいような配色、拡大文字など障害者、高齢者にも利用しやすいように工夫した。画面には史跡復元図が示され、想像を膨らませて散策を楽しめる。

 開発した同大ソフトウェア情報学部の阿部昭博教授や学生、同町の千葉多嘉男観光商工課長らが11日、毛越寺入り口や南大門跡などの案内板16カ所にQRコードを設置した。

 携帯電話でQRコードを読み込むと設定画面が表示され、案内方法を選択できる。色弱者にも読みやすいように黒や黄色の配色を取り入れ、高齢者向けは文字を拡大、視覚障害者の場合は音声案内を優先。子どもにはふりがな表示する。車いす利用者や乳幼児連れに対しては最寄りのトイレも示し、外国人には英語で案内する。

 このシステムの基礎は2006年から07年に、県と県立大が共同開発。QRコード対応携帯電話ならどの機種でも情報を得られるように改良を加えた。同大社会福祉学部と連携し障害者や高齢者に配慮した仕組みにした。

 来年度は毛越寺以外の文化遺産の構成資産にもガイドを広げる。

 阿部教授は「世界遺産登録の期待が高まる中、誰もが平泉の魅力を楽しめるようユニバーサルデザインに配慮した」と多くの利用を期待する。

【写真=携帯電話に表示された毛越寺南大門跡の復元図と案内】

(2010.11.12)

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