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留学生や研修生向けの日本語教育や中国語通訳を務める盛岡市上田2丁目の会社員申龍均(しんりゅうきん)さん(45)=中国吉林省出身。約10年前から通訳などで平泉にかかわり、世界遺産登録を強く願う一人だ。
「文物や歴史の長さでは中国の方が上だが、中国の多くの遺跡は外壁のある守りの文化。言い換えると戦争の歴史。平泉の藤原氏はあまたの戦いを経て、平和の大切さを感じたからこそ城を造らず、仏教で国を治めた。平和を強く求めた平泉は必ず世界遺産の価値がある」と力説する。
申さんは岩手大大学院を卒業した1998年、平泉町が中国・浙江省天台県と交流した際に手紙の翻訳や通訳を担当。以来、平泉を訪れるたびに、関係者から歴史や思想を学び、文化の奥深さにひかれた。
それだけに、国際記念物遺跡会議(イコモス)勧告について、「正直がっかりした。もっと他国の人にも素晴らしさを知ってもらわなければ」と語る。
暫定リスト登載前に、中国の文化担当大臣が平泉を訪れた際に通訳を担当し、毛越寺の庭園について「中国に古くから伝わる易学の視点を反映している」と説明し、大臣の共感を得た。
申さんは6月、日本国籍を取得した。「浄土思想を山や木など自然の具体的なもので分かりやすく表現したのが毛越寺―など、ポイントを絞って紹介することが大切」とガイドのこつを語る。
「われわれにも地域に住んでいる文化の素晴らしさを伝えていく責任がある」と世界遺産登録を信じる。
【写真=「必ず登録を信じている」と熱っぽく語る申龍均さん】
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