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センバツ開幕 期待が膨らむ県勢2校


 選抜高校野球大会が19日に開幕する。初めて県勢2校が同時出場となり、県民の期待が膨らむ大会となった。

 選手10人という少数精鋭が全国的に話題を読んでいるのは不来方だ。21世紀枠で選ばれ、憧れの甲子園の大舞台に立つ。

 同様に部員が少ないというチーム事情を抱える高校は全国各地に存在する。不来方の出場はそんなチームに勇気を与えた。本番でのプレーに大きな注目が集まる。

 もちろん、実力に裏付けられた出場だ。昨年の秋季県大会で準優勝。東北大会でも強豪校に善戦した。

 少人数ゆえに走者を置いた守備練習ができないこともあり、練習時間の大半を打撃練習に割くという。逆に、一人一人の練習時間が増える「メリット」を生かす。与えられた条件の下、野球を伸び伸び楽しんでいる様子がうかがえる。

 甲子園球場では、3人の女子マネジャーが練習補助に立った。今大会から練習参加が認められ、第1号のケースとなった。普段の練習でもマネジャーを欠かせないチームにふさわしいエピソードを添えた。

 東北大会で準優勝して選ばれた盛岡大付には上位進出の期待がかかる。昨夏16強入りした時のメンバーも残って臨む舞台だけに、期する思いは強いだろう。

 同校は選手層が厚く、切磋(せっさ)琢磨(たくま)してレベルアップが図られている。これまで春3度、夏9度出場しており、本県高校球界を引っ張る存在だ。甲子園での戦い方も身に付けている。

 持ち味の異なる両校。盛岡大付は第2日に北信越大会準優勝の高岡商(富山)と対戦。不来方は第5日に東海地区大会覇者の静岡と。東北のチームには全国制覇の悲願も託されている。仙台育英を含め進撃を期待したい。

 昨年の選抜大会では、21世紀枠の釜石の活躍が県民を沸かせた。東日本大震災での被災を克服しての出場、そして甲子園初勝利は見事だった。ひたむきなプレーは球児の良きお手本となった。

 震災後、東北のチームの活躍を復興と重ねて見るファンがいる。今大会でも熱い声援が送られるだろう。それも力になる。

 春は野球だけでなく、さまざまな全国高校選抜大会が開かれ、若い力が躍動する。

 各競技大会は18日から順次スタート。県勢は21競技に出場する。上位が期待される選手、チームは多い。

 本県は昨年の国体開催で競技力が強化され、スポーツ全般に対する関心が高まった。国体後、どのような新たな力が台頭しているか楽しみにしたい。

(2017.3.19)

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