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 季節感が際立つ岩手の四季、各地に息づく郷土芸能の数々、恵みをもたらす豊かな海と大地−。魅力にあふれた、さまざまな音がそこにある。時に心を癒やし、体を震わす。じっくり耳を澄ますと、聞こえる音もある。県内各地を巡り、音が聞こえる被写体にカメラを向ける。

(随時掲載)

B三鉄と柿のれん(大船渡)

夕闇彩るオレンジ色
2017年11月17日

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 太陽が山に沈み、光に照らされていた街並みが夜の景色へ変わっていく。大船渡市三陸町越喜来(おきらい)の三陸駅。東日本大震災の津波で周辺一帯は甚大な被害を受けた。あれから6年8カ月、復興に向けて日々工事が進む。

 駅には三陸の風物詩「柿のれん」が並び、浜風に揺れる。市観光物産協会(斉藤俊明会長)が企画し、三陸鉄道、三陸町直売組合が協力している。今季は地元の柿3700個を駅のホームと三陸町観光センターの入り口につるした。

 午後5時すぎ、蛍光灯の明かりがともり、オレンジ色に輝き始めた柿のれん。「ポォッ」。汽笛を鳴らし、三陸鉄道南リアス線の車両がホームに入ってくる。「ガタッ、ゴトッ、ガタッ」。青、赤、白でおなじみの車両が音を立ててゆっくりと到着した。

 2014年に全線運行再開を成し遂げた三陸鉄道。希望を沿線住民に届け、復興の思いを乗せて三陸を走り続ける。

(文・写真 報道部・山本毅)

【写真=夕暮れ時、駅に到着した三陸鉄道南リアス線の車両。明かりに照らされた柿のれんがホームを彩る=大船渡市三陸町・三陸駅】

 メモ 柿のれんは1999年から本格的に始まった。震災で一時中断したが、2013年の三陸鉄道南リアス線盛−吉浜間運行再開に合わせて復活。柿は1カ月乾燥させ、イベント列車などで乗客に振る舞う。


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