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一関学院、猛打の頂点 全国高校野球岩手大会


 第92回全国高校野球選手権岩手大会最終日は26日、盛岡市の県営球場で決勝を行い、一関学院が8−2で盛岡大付に勝ち、8年ぶり6度目の甲子園切符を手にした。

 一関学院は三回2死二、三塁から宮本涼主将(3年)の左前適時打で2−0と先行。五回に1点を加え、六回は佐藤大輝(2年)からの5連打などで4点を追加して6点差にリードを広げた。投手陣は主戦高橋貴浩(3年)と沼田健人(2年)の継投で相手の反撃を2点に抑えて完勝した。

 盛岡大付は好投を続けてきた投手陣が誤算。六回は先発白石猛紘(3年)から主戦左腕の高藤佑地(3年)に継投したが、相手打線の勢いを止められなかった。2点先取された三回は今上智(3年)の左越え本塁打ですぐに1点返したが、打線が6安打に終わり攻めきれなかった。

 一関学院は8月7日開幕の全国大会(兵庫県・甲子園球場)に岩手74校の代表として出場する。

 悔しさ糧、栄冠つかむ 一関学院

 一関学院が圧倒的な打撃力で、8年ぶりの甲子園切符をつかみ取った。打ち出したら止まらない。速球も変化球もお構いなし。豪快なフルスイング、シャープな流し打ちで計15安打を放ち、岩手74校の頂点へ駆け上がった。

 屈辱の初戦敗退を味わった昨夏の最終打者が勝利への道を切り開いた。「打ち勝つ野球を目指そう」とチームを引っ張った宮本涼主将(3年)だ。三回2死二、三塁。狙いは直球。「今までチャンスをつぶしてきたが絶対に打てる」と自分を信じて打席に入った背番号6は、140キロの直球を左前にはじき返した。走者2人を迎え入れて先制。主将の一打にチームは乗った。

 2−1で迎えた五回は中前打の一走菅原瑛真(3年)がスタート。左前打でエンドランを決めた荒木俊樹(3年)が送球間に進塁し1死二、三塁。スクイズ失敗の2死から宮本主将が適時内野安打を放ち再び2点差に広げた。六回は佐藤大輝(2年)の内野安打で始まる5連打と暴投で一気に7−1として勝利を引き寄せた。

 あと一歩、あと一打に泣いた苦い経験を力に変えたチームだ。どれほど悔しさを味わってきただろう。連打連打の猛攻にはバットに託した「信念」が宿っていた。4安打した1番打者荒木は「相手は真っすぐで押してくる投手だと分かっていた。決勝のために取っておいた安打が出せた」と会心の笑みを見せた。

 昨年春のセンバツ選考では秋の東北準優勝校ながら、吉報は東北4強止まりの花巻東へ。優勝候補に挙がった昨夏はまさかの初戦敗退。昨秋は県王者に返り咲いたが、春に再び初戦敗退。不屈の闘志で手にした夏の栄冠だった。

 宮本主将は「決勝で打てたのも今までの悔しさがあったから。支えてくれた先輩のためにも絶対に勝ちたかった。甲子園でも心から楽しんで全員が一つになり日本一を狙う」と力強く語った。

 (村上)

【写真=一関学院−盛岡大付 5回表一関学院2死一、三塁、宮本の適時内野安打で、3−1とする。捕手槻舘、球審奥寺=県営】

◇第11日・決勝(7月26日)の試合 

【県営球場】
1 2 3 4 5 6 7 8 9
一関学院 0 0 2 0 1 4 0 0 1 8
盛岡大付 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2

(2010.7.27)

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