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花巻東が24年ぶりV 秋季高校野球最終日


 第61回秋季東北地区高校野球県大会最終日は21日、盛岡市の県営球場で決勝と3位決定戦を行い、決勝は花巻東が9−2で一関学院に大勝し、24年ぶり5度目の栄冠をつかんだ。3位決定戦は福岡が専大北上を7−0の8回コールドで下し、7年ぶり9度目の東北大会出場権を手にした。

 花巻東は0−0で迎えた5回一死三塁から川村悠真主将(2年)の中越え三塁打などで2点を先制。6回に佐藤涼平(2年)のスクイズで1点を追加し、9回は打者一巡の猛攻で6点を奪って大勝した。主戦菊池雄星(2年)がテンポよく投げ、最後まで試合の主導権を譲らず完投した。

 福岡は2回に相手投手の押し出し四球、暴投で2点を先制。相手のミスを突く積極的な走塁で着実に追加点を奪いコールド勝ちした。右横手の菅原祐弥(2年)が専大北上打線を2安打に抑え込んだ。

 来春のセンバツ切符が懸かる東北大会は宮城県で10月10日に開幕する。本県からは花巻東(第1代表)、一関学院(第2代表)、福岡(第3代表)が出場。組み合わせは10月3日に決まる。

 緩急交え安定感 花巻東の左腕菊池

 県内屈指の左腕菊池雄星(2年)が花巻東のマウンドを気迫で守り抜いた。24年ぶりとなる秋季県大会制覇の瞬間、両腕を挙げてガッツポーズ。「歴代の先輩たちが築いた伝統があるから強くなれる。最高の気分です」と笑顔を輝かせた。

 準々決勝から3試合連続の先発登板。伸びのある直球は疲労で衰えるどころか、さらに威力を増した。球速にこだわり、制球を乱した夏までの姿はない。変化球を織り交ぜ緩急の投球術を覚え「本物のエース」に進化した。県大会は計4試合で28回2/3を投げて自責点3。防御率0・94と抜群の安定感だった。

 佐々木洋監督は「大事な試合で継投なんて言っていられない。東北大会で4試合を勝ち抜くために連投も必要になる」と県大会制覇のさらに先を見据える。

 打線は切り込み隊長の柏葉康貴(2年)が2三塁打を含む5打数3安打2打点。初回は二盗、三盗を立て続けに決め相手を揺さぶった。夏から重点強化した積極的な走塁がチームに勢いを与えた。

 5回の先制点も柏葉の中前打がきっかけ。一死三塁から川村悠真主将(2年)の中越え三塁打で1点。猿川拓朗(2年)の一塁ゴロの間に2点目を奪い主導権を握った。

 柏葉は「自分が塁に出れば中軸が絶対に(本塁に)かえしてくれると信じていた。全員で勝ち取った優勝です」と喜ぶ。川村主将は「スタンド応援に来てくれた3年生の前で勝てたことがうれしい」と先輩への感謝を真っ先に口にした。走攻守にすきのない野球を受け継いだ男たちは、東北王者を目指して走り続ける。(村上)

【写真=花巻東−一関学院 被安打7、奪三振6と安定感抜群の投球で完投した花巻東の主戦菊池=県営】

【県営球場】
◇3位決定戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
福岡 0 2 1 0 0 1 2 1 7
専大北上 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(8回コールド)
◇決勝
1 2 3 4 5 6 7 8 9
花巻東 0 0 0 0 2 1 0 0 6 9
一関学院 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2

(2008.9.22)

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