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サケってどんな魚?
2017年11月21日

 本州一の水揚げ量を誇る本県の基幹魚種でもある秋サケ。日本人にとってなじみの深い魚だが、その種類や特性など一般に知られていないことも多く、研究者でさえその生態を全て解明できているわけではない。

全身をくねらせて尾びれで川底を掘り、産卵床をつくるサケ。傷だらけになりながら新しい命を産み落とす=陸前高田市矢作町・矢作川(潜水、水中カメラで撮影)

 家庭の食卓で親しまれ、日本を代表する大衆魚のサケ。一般的に「さけ」と呼ばれるこの魚だが、三陸沿岸の定置網などで漁獲される秋サケ(標準和名サケ、通称シロザケ)のほかにも数多くの種類がある。

 主に三陸岩手に来遊するのはシロザケのほかサクラマス、カラフトマスの3種類。このほか環太平洋ではベニザケ、ギンザケ、マスノスケ、ニジマスが漁獲されている。この7種類を称して「サケ属魚類」と呼ばれている。

 生活域はいろいろなタイプに分類され、生活の一時期を海で暮らすものと、一生を川で生活するものがある。サケ・マスの仲間は元々は淡水魚だったが、氷河期に餌が豊富な海を求めて海に行く特性を強めたと考えられ、イワナ型→ニジマス型→サケ型の順に進化したといわれている。

 川で生まれたサケは、海にくだり沿岸から沖合に移動。その後、オホーツク海から、ベーリング海とアラスカ湾など北太平洋を回遊し、3〜5年かけて産卵のために古里の川へ戻ってくる。

 ただ、沿岸部の河川に遡上(そじょう)する多くは河口に設置された網で人工採卵用として捕獲さる。上流で自然産卵できるサケは、台風で網を撤去した際に上ってきたものなどごく一部。三陸産のサケの大半は「人工ふ化放流」という人の手によって採卵、ふ化、放流されたものであるといわれている。

 一方、内陸部の北上川などに遡上するサケにはふ化放流魚もいるが、自然産卵によって生まれたものも多いとみられている。

 生まれ育った川を目指して帰ってくるサケの本能を利用して拡大させてきた増殖事業。だがそこに今、異変が起きている。


 秋サケ(シロザケ) 日本沿岸に来遊するサケ・マスの大部分を占める人工ふ化放流の主力魚種。シロザケ、アキアジなどとも呼ばれる。写真は雄(上)と雌  サクラマス 本県にも分布し、ママスとも呼ばれる。一生を川で過ごすものをヤマメと呼ぶのに対し、海に出て川に回帰する。秋サケより高価で一部で増殖も行われている

 カラフトマス 日本では三陸のほか北海道のオホーツク海などに来遊。他魚種と異なり2年で回帰する  ベニザケ 主に北米産で日本でも人気のある高級魚。成熟した魚体が鮮やかな紅色になるのが特徴

 ギンザケ 日本沿岸ではほぼ水揚げされないが、国内で養殖が確立され、チリなど世界中で養殖されている  マスノスケ キングサーモンとして有名。米国やカナダが産地でサケの仲間でも最大級。三陸にもまれに来遊するが味も価格も「王様」級だ

 ニジマス 北米が原産地とされ、国内でも養殖が盛んに行われている。養殖魚はサーモントラウトなどと呼ばれ回転ずしで人気




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