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第2部 命の名簿・特集

被災の夜、ラジオが力

 釜石・寄松さん親子

2017年2月7日

 被災地で大きな情報源となったラジオ。IBC岩手放送(盛岡市)は発生直後からラジオで避難者情報を発信し続けた。最初に読み上げられたのは、津波で孤立した釜石港湾事務所の避難者48人。釜石市只越(ただごえ)町の寄松みささん(95)と久美子さん(64)親子の無事もその放送が伝えた。

 あの日。同市港町のそれぞれの自宅から一緒に同事務所に逃げ込んだ。不安で下を向いていると、同事務所職員に声を掛けられた。「名前を書いてください」。避難者名簿が作られ、午後11時ごろ、IBCラジオで生存が発信された。

 その放送を聞いたのが、みささんの長男一雄さん(67)=同市港町。震災時、仕事で盛岡市にいた一雄さんは息子と車で釜石市に向かった。午後10時ごろ到着し、避難所を訪ねたが母と妹の姿はない。「駄目だ」。車に戻り、ラジオをつけた瞬間、みささんと久美子さんの名前が聞こえた。

 「生きていた。よく逃げた」。車内で歓声を上げた。一雄さんは「落胆した状態だったので、あの放送に救われた。感謝している」と振り返り、久美子さんも「安否確認できないのが何より一番つらい。早い段階で発信することが必要だと思う」と強調する。

【写真=被災当時を振り返り「早い段階で安否を発信することが必要だと思う」と話す寄松久美子さん(右)とみささん】



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