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第2部 命の名簿・特集

名簿「頼りになった」

 大船渡・佐々木さん

2017年2月7日

 大船渡市三陸町綾里(りょうり)の綾里漁協組合長の佐々木靖男さん(70)は、岩手日報の避難者名簿で友人や親戚の無事を確認した。被災当初は応急復旧に向けて浜を離れることは難しく、「新聞の安否情報が頼りになった」と振り返る。

 震災の津波で、綾里地区は、大船渡市中心部に通じる県道が寸断され、一時孤立状態となった。地区住民の安否は消防団を通じて早期に把握できたが、他地区の漁師仲間の安否が気掛かりだった。

 山田町大沢、大槌町吉里吉里(きりきり)、陸前高田市広田町―。いずれも海沿いで大きな被害を受けているはずだ。無事を確認する方法はないものか。思案する中、13日から配達が再開された岩手日報に掲載された避難者名簿が目に止まった。

 自宅で名簿に目を通す日々が続いた。被災状況を伝える記事や写真以上に今の自分に必要な情報だった。「確実なものはこれしかない」。友人の名前を確認するたび、胸をなで下ろし、自身の復旧に向けた励みとした。

 佐々木さんは「新聞は幼いころから慣れ親しんでいたが、これほど安心させられた情報はなかった。一人一人実名で報じてくれたからこそ、生きたと思う」と意義を語る。

【写真=「安否情報は新聞が頼りになった」と被災当初を振り返る綾里漁協組合長の佐々木靖男さん】



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