障害越え郷愁描く 大槌町・太田さんが色鉛筆画展
大槌町須賀町の太田恭司さん(62)の色鉛筆画展は、7日まで同町小鎚のシーサイドタウンマストで開かれている。「描き残しておきたい郷愁の光景」をテーマに約50点を展示。10年前に脳内出血で倒れて不自由な体になってから、絵や写真に取り組んできた。後遺症を抱えながらも挑戦し続ける太田さんの作品が、訪れた人たちの心を打つ。
かやぶき屋根の家が並んだ風景画のほか、手作業での田植えやいろりを囲む様子を描いた人物画もある。1年ほどの間に手掛けた作品約150点の中から選んで展示した。
丁寧に色を重ね合わせた繊細なタッチで、優しさが伝わる絵になっている。作品は過去に撮影した写真などからイメージを膨らませて完成させた。
太田さんは2000年12月に脳内出血で倒れた。左半身が不自由になったが、リハビリを経て写真や絵を始めた。
5年ほど前に体調を崩してから車いすを使うようになったが、創作の情熱は衰えない。写真の撮影に出掛ける機会がなくなった分、絵に力を入れるようになった。
定期的に作品展を開き、来場者らと交流するのが楽しみという太田さんは「今は現場に行くことはできないが、まだまだ描きたいものがある。今までの詩や短歌をまとめて詩歌集もつくりたい」と今後の創作活動に意欲を見せる。
色鉛筆画展は午前10時から午後8時まで。
【写真=不自由な体でも、意欲的に絵を描き続ける太田恭司さん】
(2010.7.4)
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