WWW http://www.iwate-np.co.jp


2010.2.25

 今どき、こんなことを言って恥じない政治家がまだいたのかとあきれ、驚いた。石井一民主党選対委員長が「鳥取と島根は日本のチベット」などと発言したという。

▼本県もかつてはそう呼ばれた。鳥取県では自民党県連だけでなく、市長会まで抗議声明を出すなどひんしゅくを買っている。確かに地域主権の理念が本気なのか疑わしくなる。このところの民主党はどうもおごりが目に付く。

▼そもそも発言は実にお粗末な偏見・誤解。中国チベット自治区の民衆は文化や宗教にまで及ぶ政府の圧政と長年闘っている。多数の犠牲者が出た一昨年のチベット暴動はその一端。誇り高い民族性を認めない人はいない。

▼石井氏は洋酒メーカー社長の「東北熊襲(くまそ)」発言を知っているだろうか。遷都論盛んな1988年、「東北は熊襲の産地。文化程度も低い」とやった。蝦夷(えみし)と、九州南部の熊襲を勘違いしての差別発言が物議をかもした。

▼慌てた社長らが各県庁などをおわび行脚したものの後の祭り。本県では県幹部が役員を門前払いし商品不買の動きまであった。参院選を控えて幹部の体たらくが続けば、民主党という商品だって売れるか分からない。

▼長崎県知事選でも党幹部の発言をどう喝、利益誘導まがいと受け止める向きがあった。「変革」の看板の裏側に隠れていた旧来の体質がちらつく。


トップへ