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釜石の岩手缶詰が買収 09年閉鎖の新化食品渋民工場


 釜石市浜町の食料品製造販売業、岩手缶詰(資本金9千万円、糸井彰一会長、従業員960人)が、2009年に閉鎖された盛岡市玉山区の新化食品(東京都中央区)渋民工場を買い取り、レトルト部門を移設して11年春から稼働する計画を進めていることが29日分かった。レトルトカレーや鍋スープなどを現在の3〜5割増産、同部門の従業員をこれまでの約110人体制から、新規雇用を含めて150人規模に拡大する。

 岩手缶詰は既に新化食品と売買契約を結んでおり、29日に引き渡された。買い取ったのは国道4号沿いにある平屋の工場(2169平方メートル)や倉庫(1416平方メートル)、土地(1万5310平方メートル)などで、8月から改装工事をする。投資額は約7億円の見通し。

 岩手缶詰は、大手食品企業からの受注で相手先ブランドによる生産(OEM)が主な業務。取引先からの増産要請に応え、盛岡市下太田の盛岡工場で展開していたレトルト食品部門を拡充する。

 同社は1941年設立。盛岡工場のほか岩手町工場、宮古工場、大船渡工場、細浦工場(大船渡市)の計5工場あり、缶詰や冷凍食品、レトルト食品、ジュース、ワインなどを製造。10年3月期の年間売上高は約115億円。

 フルーツ加工製品などを手掛ける新化食品は09年、経営に行き詰まり、渋民工場と盛岡工場(盛岡市みたけ6丁目)の県内2工場を閉鎖していた。

(2010.7.30)

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