倒産3年ぶり100件下回る 県内09年の企業状況
東京商工リサーチ盛岡支店は13日、2009年の県内企業倒産状況を発表した。負債額1千万円以上の倒産は95件(前年比22件減)、負債総額は416億4600万円(同22・3%減)。3年ぶりに100件を下回ったが、前半に大型倒産が相次ぎ、負債総額は統計を始めた1966年以降、6番目の高水準だった。
産業別は建設業が29件と全体の30・5%を占め、最も多い。小売業16件、サービス業15件、卸売業13件、運輸業10件、製造業9件などが続く。
原因別は販売不振が81件と圧倒的に多く、次いで他社倒産の余波8件、赤字累積3件、過少資本2件などの順。販売不振と赤字累積を合わせた「不況型倒産」が目立った。
負債10億円以上の大型倒産は6件。5月にバス事業の岩手県北自動車(盛岡市、負債92億円)が関連会社の浄土ケ浜パークホテル(宮古市、負債28億円)とともに民事再生手続き開始を申し立てた。4月にはゴルフ場経営の錦秋開発(西和賀町)が負債91億5千万円で民事再生法の適用を申請した。
09年の県内企業倒産は、08年秋からの急激な景気後退を背景に急増。大型倒産も続発し、上期(1〜6月)の負債額は過去最悪ペースとなったが、下期は緊急保証制度などの政策効果が浸透して沈静化した。
東京商工リサーチ盛岡支店は「倒産が小康状態となったのは公共工事の前倒しや資金繰り対策など各種支援の効果が大きい。企業の業績は回復しておらず、春先に向け『息切れ倒産』が増える可能性がある」と分析する。
(2010.1.14)
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