「岩手の風土、全て身に」 芥川賞・若竹さんに聞く


 デビュー作「おらおらでひとりいぐも」が第158回芥川賞に決まった遠野市出身で千葉県木更津市在住の作家若竹千佐子さんに、受賞決定から一夜明けた17日、喜びや次回作への意欲を聞いた。

 (聞き手は学芸部・佐藤俊男)

 −受賞の実感は。

 「本当にスロースターターだったのに、芥川賞まで頂くことになるなんて。なんて私は幸せな人間だろうと思う。何をどう感謝していいか分からないくらい幸せ」

 −63歳での受賞に「私には63年の時間が必要だった」とも話している。

 「才能がある人はすぐにできるだろうけど、私には時間・経験とかいろいろと積み重ねなければ小説はできなかった。今思えば、その時々で良い時間を過ごしてきたんだと思う。良い時も悪い時も、つらいこともあったけれど、結果的に全てが良い経験だったと思う」

 −岩手への思いは。

 「意識するしないにかかわらず、岩手の風土、言葉は全て私の身になっている。それ無くして、作品は出来上がらなかったと思う」

【写真=「中年から老年の女性を主人公にした小説を書いていきたい」と語る若竹千佐子さん=17日、東京都内】

(2018/01/19)

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