沿岸障害児、馬と前へ 釜石・三陸駒舎がデイサービス


 人と馬の共生文化再生に取り組む釜石市の三陸駒舎(こましゃ)(寄田(よりた)勝彦代表理事)は、馬との触れ合いを通じて障害がある子どもを癒やし、成長を促すデイサービス事業に乗り出した。障害児福祉にホースセラピーを組み込む事業者は全国でも珍しい。東日本大震災のショックや復興に伴う環境変化で、被災地では心身のバランスを崩す子どもが多い。安心して身を寄せ、自然の中で伸び伸び過ごすことができる場は貴重だ。

 三陸駒舎は昨年12月、国の障害児福祉サービス事業所指定を受け、同市橋野町の古民家を改修した活動拠点に「児童デイサービスさんこま」を開設した。馬との共生を掲げ教育事業を手掛けた実績を基に、身体・知的・精神の各種障害や自閉症スペクトラムなど発達障害がある子を受け入れる。現在、大槌町の男児1人が週3回通っており、同町と釜石市、大船渡市の計約20人が利用を検討している。

 9日にはこの男児が訪れ、ドサンコのアサツキ(雌7歳)と触れ合った。理事を務める黍原(きびはら)豊さん(40)、妻の里枝(りえ)さん(43)と一緒に馬房の掃除、ブラッシングや餌の準備など、楽しみながら世話をした。男児は馬の背をたたいてスキンシップし「よっしゃー。ハロー」と、馬上から手を振った。

 基本的に18歳以下を対象とし、利用料は1回687〜837円。地域によっては送迎も行う。問い合わせは黍原豊さん(090・7070・7378)へ。

【写真=黍原里枝さんに付き添われ、ドサンコのアサツキの背に揺られる男児=釜石市橋野町・児童デイサービスさんこま】

(2018/01/14)

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