ホテル碁石、事業停止 大船渡、復興需要の縮小一因


 大船渡市末崎町のホテル碁石(紀室明彦代表、従業員11人)は資金繰りに行き詰まり事業を停止した。東京商工リサーチ盛岡支店によると、弁護士を通じて債務整理のための法的続きを進める見通し。東日本大震災の復興需要縮小が一因で、負債総額は約1億円とみられる。

 同支店によると、1939年、市内で旅館として個人創業。77年に大規模な設備投資を実施し、碁石海岸近くに宴会場や大浴場を備えたホテル碁石をオープンした。客室数は33室、収容人員は150人で市内では3番目の規模。

 団体から家族向け中心に観光旅行の形態が変化した影響などで東日本大震災前も売上高減少にあえいでいたが、震災による影響が軽微で、復興事業の宿泊者の受け入れにより資金繰りは落ち着きを見せていた。しかし、復興需要が一服したことで再び売上高が減少。経営者の健康悪化や後継者不在も重なり、昨年12月5日から事業を停止した。

【写真=事業を停止したホテル碁石=11日、大船渡市】

(2018/01/12)

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