住民待望、新庁舎が開庁 奥州市衣川総合支所


 奥州市衣川区の衣川総合支所は移転新築庁舎での業務を4日開始した。2011年4月7日に発生し、同区で震度6弱を記録した東日本大震災の余震で倒壊の恐れが生じたため旧衣川村役場が使えなくなり、同5月から衣川保健福祉センターの会議室を仮庁舎として使っていた。同区産のスギを天井に使用した市民交流サロンを設けたほか、自家用発電機や貯水槽を備え、災害時の拠点機能も担う。

 新庁舎は同センターの西側に隣接していた車庫を解体して新築した。現在も建物は残っている旧村役場からは西に約500メートル離れている。鉄骨一部鉄筋コンクリート造りの地上1階と地下1階の建物で延べ床面積は約980平方メートル。総務企画課や市民環境課など主に同区住民向けの行政サービスを行う5課が変わらず入った。総事業費は約4億1100万円。

 1964年建設の旧村役場は2008年6月の岩手宮城内陸地震と同年7月の県沿岸北部地震で壁や柱にひびが入り応急処置を施したが、11年3月11日の東日本大震災本震と4月7日の余震で亀裂が拡大し、使用できなくなった。仮庁舎として6年半余り使った同センター内は来訪者に対応した造りではなかったため、一部の課に用件がある場合は履き替える必要があるなど不便が指摘されていた。

 今野弘昭支所長は「充実した行政サービスの提供はもちろん、みんなが集まれる支所にしていきたい」と決意を新たにした。

【写真=新しい庁舎で住民に応対する衣川総合支所の職員】

(2018/01/05)

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