イクラ高騰、サケやホタテも… 不漁、年越しの食卓直撃


 本県をはじめ全国で続く記録的不漁の影響で、県内で年末年始に欠かせない海の幸が高騰している。秋サケの数量減で不足するイクラなど多くの食材が軒並み値上がりし、鮮魚店は頭を悩ませる。消費者は特売日を見極め、おせち料理の販売業者は食材の調達先や仕入れ時期を工夫するなど対策を練る。料理研究家は手軽に正月らしさを演出できるひと手間を助言する。

 「30年以上仕事をしているが、こんなに高い年は見たことがない。魚の絶対量も少なく、厳しい」。田清魚店(盛岡市)の佐藤文雄取締役鮮魚部統括(57)は表情を曇らせる。

 秋サケ不漁に伴い、イクラの価格は昨年の1キロ5800円から9800円に高騰。一昨年と比べると倍の値段だ。新巻きザケは注文分だけの仕入れに切り替えた。マダラ、ホタテなども高値で、歳暮向けのギフト販売は取りやめた。佐藤統括は「イクラはほとんどもうけはない。安定した価格で買えるのはカキとナメタガレイくらい。消費者の目がより肉に向きかねない」と懸念する。

【写真=年末を迎え、タラの白子やイカが並ぶ鮮魚店。不漁のためイクラなどの価格が高騰している=盛岡市清水町】

(2017/12/23)

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