ハウス野菜、目指せ倍増 県農業研究センター


 県は12日、北上市成田の県農業研究センターで、ハウス内の温度や湿度を機械で調整し野菜栽培に適した環境をつくり出す環境制御技術を学ぶ研修会を初めて開いた。トマトやピーマンなどの野菜の収量を2倍以上に増やしたり、収穫期間を拡張したりできると期待されており、県は同技術を県内に普及させ、農業の環境変化に対応できる強い園芸産地の構築を目指す。

 県内の生産者ら約50人が参加。同センターの担当者らが同センター内のパイプハウスで試験栽培するトマトの生育状況を説明した。

 ハウス内に設けた環境制御機器を使い、温度や二酸化炭素の濃度などをトマトが実るのに最適な環境に調整。状況に応じミスト(霧)で湿度を調整するなどして、最適な光合成を促す。

 同センターによると、慣行栽培では収穫期が6〜10月下旬なのに対し、同技術を導入すれば5〜12月下旬ごろまで拡張できる。10アール当たりの収量も29トンと通常の2倍以上、所得も2倍程度になる計算だ。県によると、既存の施設を活用して同技術を導入するのは他県ではほとんど例がない。

【写真=環境制御技術を導入したパイプハウスでトマト栽培を見学する農業者ら。12月でも継続的に収穫できる】

(2017/12/13)

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