劇で伝える震災の記憶 大船渡高、東北大会で上演へ


 11日で震災から6年9カ月。大船渡市猪川町の大船渡高(高橋正紀校長、生徒570人)の演劇部(菊地翔介部長、部員18人)は15〜17日、山形市で開かれる東北地区高校演劇発表会で、東日本大震災を題材にした作品「ブルーシート」を上演する。「震災の記憶を演劇で伝えたい」と上演を決断。福島県の高校生の体験を基にした作品に自分たちの体験も加えた。

 「人は見たものを覚えていることができると思う。忘れることができると思う」。劇中で何度も繰り返される言葉が、震災後の心情を浮き彫りにし、見る者に訴えかける。公開リハーサルを控え、生徒は同校で動きやせりふの意味を何度も確認。登場人物の心情をより深く理解しようと、脚本と真剣に向き合った。

 「ブルーシート」は劇作家飴屋(あめや)法水(のりみず)さんの作品。福島県の高校生と対話をしながら書き下ろした。独白と会話を重ねる中に、日常と街中に置かれているブルーシートなど震災を連想させる場面をちりばめ、震災の記憶と現在の自分たちを映し出す。生徒は「震災を経験した自分たちの生の言葉だからこそ、その重みを感じ取ってほしい」と力を込める。

【写真=東北大会に向けて稽古に励む大船渡高演劇部=大船渡市・大船渡高】

(2017/12/11)

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