車いすで空を自由に 盛岡の男性、パラ単独飛行に成功


 幼少期に交通事故で両脚を失いながらさまざまなスポーツに挑戦している盛岡市湯沢東の鈴木勝良さん(68)は、車いすパラグライダーを1人で操縦するソロフライトに初めて成功した。「大空を自由に飛んでみたい」と強い思いを抱き、約半年間の訓練を経て山形県南陽市の十分一山(じゅうぶいちやま)を舞台に挑戦。「障害の有無にかかわらず、諦めなければ夢はかなう」という信念を体現し続ける。

 曇り空の午前中。南向きの風という好条件の下、特殊な車いすにパラシュートを付け、標高約300メートルの山の斜面を滑りだした。空気抵抗を受けて重くなったパラシュートが瞬間、ふわりと軽くなる。「浮いた!」

 無線の指示でロープを引いてパラシュートを操り、何度も思い描いたコースを目指した。風に乗り、山並みに沿い、約5分間の空中散歩は「まさに鳥になったよう」。小さくなった田畑や家々を見下ろす大空は「不思議とすごく静かで、穏やかだった」と振り返る。

 すっかり空のとりこになり、次のフライトに向けて体はうずいている。バンジージャンプへ意欲も燃やす。「両脚がない自分にこんなことができたら面白い、そんな好奇心に動かされてるね」。夢は尽きない。

【写真=パラグライダーで単独飛行に成功した鈴木勝良さん(中央)=南陽市(ソアリングシステム提供)】

【写真堰<\ロフライトに成功し、念願の空中散歩を楽しむ鈴木勝良さん】

(2017/12/11)

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